昨日(10/13)『Round Table Meeting in Kitakyushu〜糖尿病治療について考える〜』が開催されました。
第1部の特別講演には東京慈恵会医科大学名誉教授田嶼尚子先生の「Durabilityを実現する糖尿病治療を考える」で、第2部はアンサーパッド用いたアナラザーシステムでのパネルディスカッションが、産業医科大学第1内科講師の岡田洋右先生座長のもと行われました。
特別講演では、今回週1回の持続性選択的DPP-4阻害剤がこの度発売され、これを機に従来の経口血糖降下剤との比較優位性等検討したものでした。
近年DPP-4阻害剤が世に出てきて、その後SGLT-2阻害剤に、今回のWeeklyのDPP-4阻害剤、またWeeklyの持効型GLP-1受容体作動薬の皮下注タイプ、先日はDPP-4阻害剤+メトホルミンの配合剤も出てと、糖尿病の治療環境は随分と変わってきました。
そういった中での今回の“Durability”を如何に持たせるかということだと思いますが、これだけ従来薬含め種々薬剤が出ると、使う側も悩み多きとなるし、患者さん側も服薬遵守が難しくなる懸念もあります。
基本極力simpleな処方が良いのは当然ですが、糖尿病の病態や認知の有無など種々服薬に関する間接的影響も考えないとなりません。
第2部のパネルディスカッションでも約3割の患者さんが服薬遵守が悪いとの結果です。
(私個人的にはもっといるのではと思うのですが( ´ ▽ ` )ノ)
今後は患者さんのみならず、そのご家族や施設の方などの協力も得ながら、十分な説明のもとでの治療を要すと思った次第です。