昨日4/14パークサイドビルで『心血管合併症抑制を目指した糖尿病治療戦略』の産業医大第一内科学講座岡田洋右講師のWebカンファがありました。
糖尿病治療薬はDPP-4阻害薬が2009年12月発売されて以来、さらに2014年4月にSGLT-2阻害薬が発売されてと、近年糖尿病の治療が一新され、最新のデータでも糖尿病のコントロールの指標であるHb-A1cが6.8%と、あくまで糖尿病患者さんの平均値ではありますが非常に良好なコントロールの方向性となってるのも事実です。
がしかし糖尿病患者さんには合併症が多いのも事実で、特に肥満や高血圧症や脂質異常症等々が多く、いくら糖尿病コントロール(Hb-A1c:ヘモグロビン エー ワン シー)が良好であっても、脳卒中や心筋梗塞など発症を減らすというデータはありません。
そういった中で如何に糖尿病患者さんから心血管イベントを減らすかということで、経口血糖降下薬の薬理動態からと、心血管合併症抑制への統合的治療といった面からお話をしていただきました。
で結果、要はインスリン分泌を下げる薬剤(メトホルミンやピオグリタゾン、α-GIにSGLT-2阻害剤)がインスリン抵抗性を改善して心血管イベント抑制方向となるのでは、また統合的治療というのは糖尿病患者さんの前述の合併症を如何にコントロールするかということです。
これには腎臓での糖の再吸収を抑制して、尿中排泄させるSGLT-2阻害剤が
⇒①糖の再吸収抑制で利尿がつき心臓の負担軽減で血圧コントロール、②糖が尿中から多量に排泄されることでカロリーも抑えられ体重減少に寄与、③これら副次効果で脂質系も抑制され内臓脂肪減少、脂肪肝改善、等々
ということで有効ではということでした。
これは“血糖”、“血圧”、“脂質”、“体重”がコントロールできれば、心血管イベント抑制が期待できるのではという非常に分かり易いレクチャーをしていただきました。
岡田先生、ありがとうございました。!(^o^)!
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