一昨日(4/28)KMMビルに於いて『第94回北九州肝腫瘍研究会』が開催されました。
開催回数でおわかりと思いますが北九州の研究会の中でも、比較的古くから開催されてる会です。
北九州で肝臓をやられてる先生方の多くが参加される会で、特徴は症例提示に加え病理等での検討もなされている会で、非常に中身のある会です。
今回も2症例が提示され、奇しくもいずれも『サルコイドーシス』という全身疾患の関わりでした。
サルコイドーシスは全身性疾患で、基本的に慢性経過の病気で、人にうつらないし、遺伝病でもありません。
ただ病気がいろいろな現れ方で発見されるので、医者がその目で考えないと、見過ごされることも多い疾患でもあります。
厚生労働省が難病としても指定されています。
原因はまだはっきりしてなく、この病気にかかりやすい人という体質のようなものがあって、このような人に、普通に環境にみられるような細菌などが、特殊な免疫反応をしかけておこるのではないかと考えられています。
また、今回の症例提示のようにC型肝炎の人、あるいはこれの治療としてαインターフェロンを投与されている人から、サルコイドーシスが現れたという報告がいくつかあり、あらためてサルコイドーシスに関し留意要すと勉強になった次第です。