Chronic Low Back Pain National Conference(慢性腰痛症に伴う疼痛における新たな治療選択)1st Circular が11/26土曜にグランドニッコー東京台場(旧ホテルグランパシフィックLE DAIBA)で開催されました。
この疼痛管理に関しての講演は、一般内科医が鎮痛剤を処方する場合、疼痛を如何なる診方をし、患者さんの良好な疼痛管理で、いかに質の高い日常生活向上をさしめるかといった面での講演会でした。
したがって多くの内科医のご参集が多く、私も先日医師会等で疼痛に関する演題【痛みへのアプローチ〜プライマリ医としの疼痛治療〜】発表させて頂いた経緯もあり、改めて勉強させて頂いた次第です。
まず講演1で「痛みのメカニズム〜慢性痛の病態とそれに合った治療選択〜」という演題、講演2では「慢性痛を末梢から脳への視点で捉える意味〜SNRIの使用も含めて〜」とあり、最後に「内科医が知っておきたい腰痛診療と運動療法のポイント」でした。
講演1では痛みのメカニズム、傷から末梢神経を通じて脳へ伝えられる痛み(侵害受容性疼痛)、帯状疱疹後神経痛、糖尿病などによるシビレや痛みなどのように、外傷はないが、神経そのものが原因で起きる痛み(神経障害性疼痛)に、神経や体には問題があまりないのに感じる痛み。心理的な問題、社会的要因など、多くの要素で成り立ってる痛み(心因性疼痛)、これらが各々ないし、混成していわゆる“痛み”となって苦しめられるわけです。
そういった“痛みのメカニズム”での病態に合わせた治療選択に、講演2でもいわゆる“痛みとうつの関係”=痛みは痛みの強弱にかかわらず慢性化するとボディブローのように体力消耗につながり、引いては精神面にまでストレスが加わり“うつ病”など係ることもあると思います。
“痛み”の訴え、これは診療科に限らず患者さんから訴えはあるので、実地医家でも多少の痛みの知見を深めることで、患者さんへのより良いう医療提供が出来ると感じてます。
もちろん間違った指導は患者さんの不利益にもなるので、十分な見識と協力病院ともコラボレーションが重要であることは当然ですが。
今後高齢者が増える中、また慢性疼痛が認知症への進行促進因子とも懸念される面もあると思いますので、そういった観点からも実地医家でも“疼痛管理”は今後重要な位置づけとなるのではと思った次第です。