北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

🏥大腸がん検診従事者講習会🏥

昨日(9/15)は「平成27年度第1回北九州ブロック大腸がん検診従事者講習会・第222回生涯教育講座」が市商工貿易会館で開催されました。

市のがん検診(肺がん、大腸がん、前立腺がん等々)登録している医療機関は例年年1回の講習が義務付けられているのですが、その時の講習会では、関連する病態でのトピックス的なことや、ワンポイント的なことの講演があります。

今回は“大腸がん”ということで、以前から良悪性で論議されていた大腸の鋸歯状病変についての講演を順天堂大学八尾隆史先生を招いて行われました。

今回、この大腸鋸歯性病変について、今まで消化管での過形成性ポリープhyperplasticpolyposis(HP)は非腫瘍であり、従来は治療の対象とは考えられていなかったのですが、一見過形成性ポリープに類似した鋸歯状の構造を有する病変の中で明らかに細胞異型を有し腫瘍と判断されるものが発見されるようになり、その病変が鋸歯状腺腫seratedadenoma(SA)と名づけられ、さらに欧米を中心にHPにおいて高率に大腸癌が発生すること、明らかな癌の一部に鋸歯状構造を伴う病変が存在するなどがわかってきて、わが国でSAの概念が普及し始めるのと相前後して、欧米ではさらにsesile ser- ratedpolyp(SSP;sesileseratedadenoma=SSA/P) という概念が誕生し、その病理学的特徴や診断基準はSSA/Pは癌化のホポテンシャルを有するとされるが、HPとは異なる別のentityとして扱うべきか、また腫瘍とみなすべきどうかに関して現在賛否が存在し、診断基準に関しても病理医の中で必ずしも普及しているわけではないらしく、最近では大腸癌研究会が、より簡略化した診断基準を提唱している戸言うことでの今回の講習会でした。こういった今までの概念と違う、もしくは新たな知見に関しても、我々実地医家も情報を得ることは患者さんへのより良い情報提供に重要なことと思った次第です。

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