昨日(9/24)は、小倉内科医会実地医家講演会がリーガロイヤルH小倉で開催されました。
今回のテーマは『慢性腎臓病のリン管理:リン制限をいつ始めるべきか』という演題で、自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授である黑尾誠先生にご講演いただきました。
今回のテーマは腎臓専門医や透析専門医以外の、一般実地医家の先生方にはあまり馴染みのない(少なくとも私には( ´ ▽ ` )ノ)テーマで、少々敷居の高い感があるものでした。
ただ、リンやカルシウムなど体内のミネラルが正常に代謝されるのには、腎臓が重要な働きをするといったくらいで、馴染みがないからこそ一度勉強という意識で今回の聴講です。
そこで今回のメインでのリンですが、ただ腎臓とリンというわけでなく、副甲状腺や骨の関わりや、、カルシウムやリンが正しく代謝されなければリン代謝異常でリン酸カルシウムによる血管がガチガチに硬くなる「血管の石灰化」が起こり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも上がるという血管系など、当然のことながら全身に関わるということです。
そういった意味でも、リン代謝に今一度意識を向けるといったいい講演会となったと思います。
また、今回の講演会でこういった普段あまり意識しない(してないといけないのですが>* ))))><)テーマでの講演会に出ることで、さらに診療の幅を拡げ、患者さんへの有益な診療へと還元できればと思った次第です。