北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

肺炎球菌ワクチン講演会

昨日(9/28)、『プライマリケアにおける劇症型の肺炎球菌感染症の回避』という肺炎球菌ワクチン関連のIT講演会がありました。

今までは昨年からの肺炎球菌ワクチン定期接種制度が始まったこともあり、肺炎球菌ワクチンの接種推奨等の講演会が多かったのですが、肺炎球菌は発症する疾患は肺炎が有名で、確かに肺炎の原因菌の約5割強が肺炎球菌であり、その死亡率も高齢者では3040%と高く、また肺炎だけでなく、肺炎球菌感染により感染性心内膜炎や、感染性仮性動脈瘤、菌血症などの侵襲性感染症の原因にもなります。

今回の講演でも「40代の女性で摘脾の患者さん、感冒様症状でクリニック受診され、抗生剤の点滴に抗生剤の内服処方で一旦帰宅後、意識障害となり3次救急病院急搬も同日未明に急逝の転帰」となった症例の紹介がありました。

実際こういった症例は稀だとは思われますが、高齢者や小児などに限らず、比較的若い人でも何らかのリスクがあればこういった劇症化の転帰を呈すこともあるということです。

肺炎球菌ワクチンは昨年の65歳以上定期接種で、本年3月時点で65歳以上の約3割が接種した推計となっているようです。(欧米では6割前後)

数年前まで数パーセントであったのが、昨年からの定期接種制度で徐々に接種率の向上が認められているようです。

この肺炎球菌ワクチンの定期接種は、今までも女性での健康寿命延伸ということで女性特有の骨粗鬆症など健康寿命に影響が想定できるものの予防医療強化という意味合いと同じで、この肺炎球菌ワクチンも肺炎球菌による肺炎球菌感染症を予防することで健康寿命の延伸にも繋がることと思います。

肺炎球菌は,とくに冬と春の初めに一般に人の気道に定着する。拡大は飛沫によることも多く、これからの時期インフルエンザもあり、肺炎球菌ワクチンの定期接種もありますが、インフルエンザと同時接種も推奨されてます。

クリニックでは7年前の開院当初よりインフルエンザとの同時接種を勧めておりましたが、今後も高齢患者さんには現状通りの肺炎球菌ワクチン推奨行っていきたいと思います。

肺炎−2  肺炎−1

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