北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

📖〜・認知症と排泄ケア・〜📖

昨日((10/14)の講演会『認知症と排泄ケア』ということで、認知症者の排泄ケアをどうするのか?何かコツがあるのか?って、思い参加したのですが、講演は認知症のアルツハイマー型はじめ、最近話題のレビー小体や、脳血管障害など認知症のタイプ別特徴や、それぞれの抗認知症薬の説明などから認知症者の排泄に関してで、認知症者では機能性尿失禁が必発らしく、トイレでの排泄意思がないことも多いらしく、そういった特徴踏まえての認知症者に対しての排泄ケアが求められる、といった講演でした。

今回のこの講演会には介護職の方や、コメディカルの方なども多く参加されており、本来であれば、認知症の方の排泄にはこういう特徴があって、こういったケアをすれば、っていった講演を期待してた(少なくとも私はそうだったですが)かと思われますが、でなかったので個人的には多少的外れの感があり、だからこそ認知症者では排泄ケアは「どうすんの」って思うわけで、今回のこの講演が参加の介護者やコメディカルにはどうだったかと思った次第です。

ただ、我々にとってというより、私にとっては講演の中で、認知症者の機能性尿失禁必発で、過活動膀胱(=OAB)では尿意切迫感が必須で、尿失禁は必須ではないということであり、安易に頻尿があるからOABで治療開始は多少問題があるとのことで、容易に過活動膀胱としての治療でなく、どういった認知症タイプなのか、失禁なのかの評価が重要とのことでした。

特に膀胱に関しては、脳の前頭葉の影響も大きいようで、アルツハイマー型認知症よりは、隠れ脳梗塞の方が失禁に関わることが多いとのことでした。

また、過活動膀胱薬の一部には認知症を増悪させるものもあるようで、最近では糖尿病や睡眠導入剤などの認知症へのリスクもいわれており、容易な過活動膀胱での内服選択にも留意要すかと思われます。

が、レビー小体型認知症は、パーキンソン病と類似疾患で、アルツハイマー型認知症より失禁が少ない。

また、かくれ脳梗塞は、前頭前野での障害、基底核障害等ではアルツハイマー型より失禁傾向が強いということらしいです。

また、一般演題での『排尿日誌の重要性』は、OAB等での治療管理に排尿日誌は重要なのだろうと思いますが、通常クリニックでは難しいのではと感じた次第です。

今回の講演会、期待外れの面もありましたが、得るものも多少あったかなって感で、こういったこともたまにはってことですかな( ´ ▽ ` )

排泄−2排泄ー1排泄ー3排泄−4

インターネット受付可能

アミノ酸解析サービス

院長ブログ

360°院内ギャラリー