昨日(10/26)は、小倉医師会館で『第1回医療安全対策研修会』が開催されました。
今回の研修会では佐賀大学医学部付属病院Ai認定放射線技師の北村茂利先生から「佐賀大学におけるAiセンターの取り組み」という演題でお話しされました。
Ai=Autopsy imaging(オートプシー・イメージング:死亡時画像診断)で、要は画像検査によって、ある程度の器質的異常所見を確認することで、死因の推定を計る目的施行されるもので、最近ではAi画像センターやAi研究会などで徐々に広まりつつある診断法です。
といいましても、以前より救急現場では死因究明のため、救急で亡くなった患者さんのご家族の承諾を取りCTなどで頭蓋内や胸腹部の体幹など検査させていただき、脳内出血や動脈瘤など死因に直接関わるであろう病変を精査させていただいてたこともあり、こういった診療行為が現在Aiとして一つの診療分野として死亡究明に関わってきてるのではと思われます。
先日も10月1日より医療事故調査制度というものが制定されました。
目的は医療の安全確保のもと医療事故再発防止ということですが、Aiは救急現場のみならず、一般診療や警察関係など用途は広いと思われますし、こういったAi用いた画像診断も医療事故防止の一助になるのではと思われます。
その中で佐賀大学医学部は全国の中でも早期にAiに取り組んだ施設で、Ai専用のCTがあるといことで、全国でも先進的な試みとも思われます。
こういった施設での経験を、もっと医師会や市民レベルで研修会や講演会などで徐々に広まればと思います。