北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

📖〜・小倉内科医会実地医家講演会・〜📖

昨日(11/25)、小倉医師会内科医会の実地医家講演会が、リーガロイヤルH小倉で開催されました。

今回のご講演は、国家公務員共済組合連合会新小倉病院の副院長でもあり、肝臓病センター長の野村秀幸先生です。

野村先生は北九州のみならず、同系病院の虎ノ門病院の熊田先生とも厚労省の班会等にも参加される先生で、いつも最新の知見を我々にお教えいただいている先生です。

今回も先日発売となったC型慢性肝炎(CH-C)の新薬「ハーボニー配合錠」を中心とした、IFN(インターフェロン)フリーの使用成績に、また今回IFNフリーの薬剤を用いたことで新たに分かった患者さんへの影響等のお話を『C型肝炎に対する最新のIFNフリー治療』という演題でのご講演でした。

今回はハーボニー配合剤を中心でのお話でしたが、CH-Cは日本では大きくG(グループ)-IIIがあり、今まではGIIは比較的治療効果良好で、GIが非常に治療に難渋という歴史があったのですが、今回発売のこの「ハーボニー配合錠」はGIの治療効果がほぼ100%と夢のような新薬です。

G−IIIFNフリーの薬剤も出ており、これらIFNフリーの薬剤用いたときの使用感で、今までウイルス性肝炎治療に携わってきた人間は、まず肝炎の進行抑制はもちろんですが、なんといっても発癌抑制・早期発見・治療が主たるものでしたが、今回のIFNフリーの薬剤は副作用も軽微(ほとんどない⁈)で、薬剤そのものの影響くらいといった程度です。

といいましても、GIIで用いられるIFNフリーの薬剤レディパスビルとリバビリンという薬剤で、以前よりリバビリンが貧血を呈すことが知られており、G-IIでの治療で多少貧血の懸念がある程度で、このレディパスビル/リバビリンは両薬剤とも腎代謝のため、肝臓に影響を全く与えないということで、早期のHCVウイルス排除でGOT/GPTの更なる正常化や、アルブミンという栄養評価の指標の数うちの改善と、肝機能の正常化の新たな知見が紹介されました。

今回発売のG-1治療薬であるハーボニー配合錠もレディパスビルとソホスビルの配合錠で、ソホスビルは肝代謝も、やはりレディパスビルは腎代謝で、肝臓への影響は今までの治療に比し格段に少ないということもあり、同様の肝臓への好影響が認められるようで、ひいては治療中にもかかわらず倦怠感も軽減し、ましてや食欲が出てきて患者さんが元気になってくるといった、今までは肝炎の進行抑制や、癌化の阻止を目の敵のようにやってましたが、今後このIFNフリーでの治療が今後の治療主体となってくることを鑑みれば、患者さんの治療への抵抗も少ないと思われますし、早期の治療開始も可能となるため、肝炎患者さんのQOL(Quality of Life)向上主体とした治療変化となってくるのではと思われます。

もちろん、癌への進展の可能性もないわけではありませんが、腫瘍マーカーや繊維化マーカーなど指標で発癌の高リスク群もある程度想定ができるわけで、そういった患者さんは厳重管理要すという区分けも可能となってきてます。

CH-Cの患者さんにとって非常にいい時代の幕開けではないかと思われます。

野村先生、大変貴重なご講演ありがとうございました。

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