昨日(12/9)は北九州市立商工貿易会館で『平成27年度健康づくり講演会』が市医師会主催で行われました。
この講演会は「特定健診・特定保健指導実施登録医療機関」の更新要件に必須の講演会で、今回は独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)久留米総合病院田中眞紀先生より「福岡県の乳がん生存率を上げるために」というご講演を聴講致しました。
今回のこの講演会は今までと多少毛色が変わって、内科である実地医家の先生方には新鮮な講演会だったと思います。
乳がんは近年メディアにもよく取り上げられており、日本人は欧米に比して比較的発症年齢も若いということもあり、40歳からの健診推奨も世界的にも珍しいということです。
また、現在はマンモグラフィーがFirstで健診となっているようですが、やはりエコー検査と併用した方が当然検出率も高いということですが、技師の養成やコスト等の問題もあり難しいのが現状のようです。
40歳代からの健診推奨も、この年代の方はまだ比較的乳腺の発達してる方も多く、マンモグラフィーでの正診率も低く、今後の健診のあり方も求められてるようです。
いずれにせよ今回の講演会で本邦の乳がん健診の現状と、欧米諸国との関連など最近の知見に触れたことは意義があったと思います。
クリニッックでも乳がんで外科紹介など今までもあるため、対岸のことと考えずに、更に視野を拡げて診ていかなければと感じた次第です。
田中先生、ご講演ありがとうございました。