昨日(2/8)はリーガロイヤルホテル小倉で『睡眠医療セミナーin KITAKYUSHU』が開催されました。
講演1では北九州市立八幡病院循環器内科統括部長原田敬先生から院内での睡眠導入剤等での転倒転落等の医療事故に関しての取り組みのご講演がありました。
やはり他職種での多くの部署の協力のもと、病院をあげて患者さんの医療事故に対して取り組んでる様がよく理解できました。
私が勤務医時代NST(栄養サポートチーム)という他職種での院内チームを作り、部署を超えて横の連携を取ってやってましたが、今ではいろいろな場面で他職種との対応が常套化してきたと感じました。
特別講演では、鹿児島大学大学院精神機能病学准教授の中村雅之先生から「睡眠障害の治療〜せん妄・転倒予防のために〜」という演題でご講演頂きました。
睡眠導入剤のみならず向精神薬等での“せん妄や転倒”は往々にしてみられ、如何に予防するかという中で、一番は原因薬剤の休薬ではありますが、現実なかなか難しいのも事実です。
また、睡眠導入剤や向精神薬以外の普段頻用している薬剤での原因というのもあり、せん妄や転倒きたした時は患者さんの処方の見直しというのも重要ということです。(脂質代謝系薬剤での原因もあることは新情報でした)
また、以前睡眠導入剤の時にも触れましたが、ただ漫然と投薬継続するのではなく、止め時も考えながら処方する、比較的てせん妄・転倒などが少ない薬剤の選択など、幾つか工夫もあることは今回の講演でも言われてました。
睡眠導入剤など依存を作るのは医療従事者の責任が大のところがあると思います。
ただ、漫然と処方継続するのではなく、患者さんと十分なコミュニケーションのもとで処方に当たらなければと感じた次第です。
ご講演ありがとうございました。