北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

📓〜・小倉内科医会実地医家講演会・〜📓

昨日(4/26)リーガロイヤルホテル小倉で、「小倉内科医会実地医家講演会」が開催されました。

今回は久留米大学医学部内科学講座腎臓内科部門主任教授である深水圭先生から『CKD診療における診断・治療のコツー難病疾患に対する新たな治療も含めてー』という演題でご講演いただきました。

腎疾患でのCKD診療で難病疾患としての“ファブリー病”と“多発性のう胞腎”(ADPKD)について、腎疾患診療での診断治療のお話をわかりやすくしていただきました。

特にファブリー病に関しては、αガラクトシダーゼ酵素欠損が病態の本体で、これはX連鎖系遺伝での先天的な疾患で、尿蛋白は幼少期から出てるらしいのですが、腎生検含めていつ積極的な診断をするかは悩ましい疾患といえるようです。

ファブリー病自体約6割に原因不明の心疾患の可能性があり、ほか神経・皮膚症状や、眼症状、脳梗塞などあるようで予後も厳しい疾患です。

また、ADPKDは、一般には単発や少数の嚢胞伴う腎のう胞はよく散見するのですが、ADPKDは全く病態が違うようで、尚且つ尿所見異常も少ないようで、ADPKDは腎実質が増大し嚢胞形成あるため、診断がついた時点で両腎合わせて5.000ml以上という多発嚢胞腎となっている(通常の嚢胞腎は腎萎縮下であり、腎臓のサイズ変化は少ないらしい)ことも多いようです。

治療もバソプレシンV2受容体拮抗薬という新しいタイプの利尿薬=“サムスカ”という利尿剤極量使用で数リットルの排尿させるため、同量の飲水をせねばならず患者さんにとっても辛い治療のようです。

こういった蛋白尿の診方や、嚢胞性疾患は一般的には保存的でいいようなものが多い中、留意しなければならない疾患もありということで、分野は専門外ではありますが、実地診療では頭に入れて置かなければならないものだと勉強した次第です。

非常に中身のあるご講演でありがとうございました。

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