本日(7/6付)の新聞で、C型慢性肝炎の新薬での急性腎不全や、脳血管障害等での問題が記載されてました。
先日メーカーの方から私のところへは情報提供はあってたのですが、今回このように一般紙に掲載ということで、また一般の方の不安の増強が懸念されます。
近年C型慢性肝炎の治療はインターフェロン(以下IFN)・フリーの経口薬が出てきて、患者さん側にとっては非常に副作用も少なく、治療期間も3ヶ月と短く、で非常に治療有効性が高いとされており、C型慢性肝炎治療の敷居が非常に低くなってきました。
ということは、治療する医療機関・医師も治療しやすくなったということで、今まであまりC型慢性肝炎の治療経験のない医療機関・医師にも徐々に使われだしたという懸念もあります。
同様なことが以前、C型慢性肝炎の治療要件の“肝生検”が撤廃された時に、以降IFN治療にともなって、急に脳内出血の事案が多くなってということがありました。
このときも肝生検がなくなったことから、容易にIFN用いた治療が可能となったため、慣れない医療機関での治療件数が増えたことといわれてたこともあります。
現在の新薬、経口血糖降下剤なども腎機能での容量使い分けが重要視されてますし、薬剤は元来腎機能での処方注意はよくされてることでもあります。
こういった中での今回の勧告でもあり、こういった不慮の事案に際しては、やはり患者さんが最も不利益を被ることともなります。
使い慣れない薬剤は、より慎重に使用しなければと、再度考えさせられることと思います。
また、今回の事案に先立って、現在の経口剤でのC型慢性肝炎の治療後に、“B型慢性肝炎の再活性化”を発症という事案もあります。
猶予することも多いと思いますが、現在の経口剤になりC型慢性肝炎の治療有効性は非常に高まって、患者さんにとっても非常に有益なものと思いますが、だからこそ今一度十分な慎重性を持っての加療が重要だと思います。