北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

〜・〜糖尿病患者さんにおけるNASH/NAFLD〜・〜

昨日(7/22)は『NASH/NAFLDを合併した糖尿病治療を考える』を金沢大学医薬保健研究域脳・肝インターフェースメディシン研究センター准教授太田嗣人先生のご講演を拝聴いたしました。

NASH(ナッシュ)=非アルコール性脂肪性肝炎/NAFLD(ナッフルズ)=非アルコール性脂肪性疾患

糖尿病の新薬SGLT-2阻害剤が出て、クスリの特徴上平均23kgの体重減少があるといわれており、比較的若い小太りの糖尿病患者さんには良い適応であると発売当初はいわれてましたが、その後肝機能の正常化も散見されるようになり、脂肪肝の改善にも寄与するのではとなってる中での今回のこの講演でした。

今現在、以前に比し肝臓がんの原因でC型慢性肝炎がダントツで6070%でしたが、近年治癒率の高い薬剤によりC型肝炎は徐々に減少傾向にあり、代わって脂肪肝での肝臓がん発症の増加傾向が診られてきており、現在では2030%となってきてるようです。

ここで糖尿病患者さんの死因で、やはり心筋梗塞などの虚血性心疾患が最も多く、次いで脳血管障害、悪性新生物と続いてるのですが、悪性新生物=癌の中でも肝臓がんが死因として最も多く、これに糖尿病患者さんの肝硬変患者さんを加えると1位の虚血性心疾患を抜く比率となるくらい肝疾患で多くなってます。

特に日本人の特徴としてBMI2325未満、いわゆる正常人の3人に1人は脂肪肝があるということで、この隠れ肥満が多いことが欧米との違いでもあるようです。

そういった中での、お酒を飲まない人の脂肪肝=NASH/NAFLDであり、こういった人を如何にコントロールしていくかということがこれからの課題でもあると今更ながらに感じました。

特に食品でもあるアスタキサンチンの抗酸化作用が動脈硬化の予防や、悪玉コレの減少と善玉コレの上昇作用や、βクリプトキサンチンなどでの内臓脂肪減少効果など、医薬品のみならず食品での非常に効果のあるデータも提供していただき、患者さんへの医療情報提供に幅が持てたのではと思いました。

ご講演ありがとうございました。

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