北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

〜・〜内科医会実地医家講演会〜・〜

昨日(11/05)、日本医師会生涯教育講座の一環としての小倉医師会内科医会実地医家講演会がリーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

今回は東海大学医学部内科学系神経内科学准教授馬場康彦先生より『認知症の診療〜ご本人らしさを保つために〜』のご講演を拝聴いたしました。

ご講演では、我々が認知症患者さんを診るときに、抗認知症薬での認知症に対しての有効性は34割り程度で、あとは介護者等の適切な対応の工夫等が重要というものでした。

確かにアルツハイマー型認知症患者さんの代表的の防御反応の一つである“取り繕う”など、認知症患者さんの実際の生活環境が不確かなことも多く、またある時はマスコミ等での報道があるように“虐待”などもあり、如何に適切な介護が認知症患者さんに有益かということのようです。

認知症患者さんは、健常人に比し人間の性(さが)=理性・知性・感性の3類では、感性の増加に知性の減少ということらしいのです。

したがって、認知症患者さんに対しては、知性(言葉)ではなく、感性に語りかける、介護者などが聞き役になる、ゆっくり短く語りかける等で、決して言葉での説得や励まし、批判などは以ての外であることは云うまでもありませんが。

また、薬物療法が認知症を治すものではなく、認知の進行を遅らす、周辺症状の抑制などで、抗認知症薬の特性を考えつつ、投薬効果判定は3〜6ヶ月で判断し、必要があれば適時変更調整要すとのことでした。

以上のように、今回の演題の如く認知症患者さんを“如何に本人らしさ”を出来るだけ永くいさせるためには、単に薬物療法のみではなく、医療関係者やご家族や介護者などが情報を交換しつつケアしていくことが重要なポイントだと感じた次第です。

今回のご講演、認知症の講演は最近富に多くなってきてますが、いつもと違った切り口での講演で楽しめたと思います。

因みに、医療者側として、糖尿病患者さんが健常人に比し認知症のリスクが高いというのは今まで周知だと思いますが、血糖変動の幅が認知症患者さんの“不穏”に対しての誘因の一つであるということのようで、我々実地医家では認知症患者さんの内科的管理も重要ということは当然の認識として持たなくてはならなとも感じました。

ご講演、ありがとうございました。

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