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〜・〜・糖尿病の早期治療の重要性・〜・〜

先日の4/14金曜日にホテルニュータガワで名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学准教授今枝憲郎先生の「糖尿病の早期治療の重要性」のWEB講演会が開催されました。

“早期治療の重要性”は、糖尿病疾患に関わらず生活習慣病にまつわる疾病はいずれも早期治療が有用なのは周知の如くと思いますが、こと糖尿病に関しては腎症からの透析や、神経症、心血管イベントなど、罹病期間が長くなれば様々な合併症を併発し、ひいてはADLや生命予後にも強く関わることを考えれば治療の早期介入が重要と思われます。

そういった中での今回のご講演は、どういった内容か興味を持って拝聴いたしました。

近年DPP4阻害剤やSGLT2阻害剤などが治療薬として使われるようになり、国内での糖尿病治療が様変わりとなり、また糖尿病患者さんの治療効果も治療の指標であるHb-A1cが平均で6.9%7%を切って概ね良好な結果となっているようです。

とはいっても、まだまだ7%以上、8%以上の患者さんがいるのも確かで、如何に早期の治療介入で有用性高く治療していくかが、これまた重要であるということだと思います。

今回は今日本で頻用されてるDPP4阻害剤と、これまた比較的古くからあるメトホルミン(欧米では糖尿病治療薬First line)との糖尿病に対して、グルカゴン代謝を絡めての糖尿病治療有用性に、これにまたSGLT2阻害剤を加えてご講演いただきました。

DPP4阻害剤がGLP1介してのクルカゴン抑制に働くのに対し、メトホルミンは直接グルカゴン抑制的働くという特徴があるということで、これらの働き方を鑑みて如何に治療に活かすかがポイントのようです。

また、SGLT2阻害剤ではグルカゴンに対しては促進的に働くといった、DPP4阻害剤やSGLT2阻害剤とは相反するものではありますが、SGLT2阻害剤はグルカゴンに対し促進的に働くということは脂肪燃焼を促進するということでもあり、これらSGLT2阻害剤含めた3剤を使用することで良好な糖尿病治療効果が得られるのではということでした。

要は、血糖を下げるためにはグルカゴンの抑制効果が有用で、肥満者には脂肪燃焼促すようグルカゴンを促進させれるよう治療効果を持ってくればいいということのようです。

さもいいながら、実地診療ではなかなか上手くいかないのも事実であり、極力患者さんとコミュニティを取り、Hb-A1c7%未満でコントロール出来るよう指導していかねばと感じた次第です。

今枝先生、ご講演ありがとうございました。

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