北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

〜・〜福岡県内科医会・北九州ブロック学術講演会〜・〜

昨日(11/28)リーガロイヤルホテル小倉にて、福岡県内科医会・北九州ブロック学術講演会が開催されました。
熊本大学医学部代謝内科学臨床教授である下田誠也先生より『糖尿病の観点からみた心房細動と抗凝固療法』のご講演の拝聴です。
糖尿病は昨今では一般的な糖尿病の3大合併症(網膜症・腎症・神経症)に、心血管病変は勿論、最近では認知症や、がんの発症リスクなど諸悪の根源(とは、私が主に言ってるのですが)のようにいわれて久しいですが、心房細動の合併も健常人に比し有意に高く(約年率3%増)、尚且つ心房細動の治療薬であるワーファリンはビタミンK依存性で、食事に気をつけなければなりませんが、ビタミンKは骨強度の促進因子を考えると、ワーファリン服用でビタミンK含有食材避けると、骨粗鬆症のリスクが上がるなど、痛し痒しの側面もあります。
最近ではではビタミンKに依存しない新規抗凝固剤であるDOAC(ドアック:Direct Oral AntiCoagulants:直接経口抗凝固薬)がありますが、ワーファリンに比しコスト高であったり、やはり何らかの出血傾向の危険性も否めません。
以上のように糖尿病患者さんは、それだけでも様々なリスクがあり、尚且糖尿病コントロール不良(Hb-A1c<6.9%)や、糖尿病罹病歴の長い患者さんは併発する合併症、ここでは心房細動であれば心房細動の治療であるアブレーション後に頻脈性不整脈の発症リスクが高いということのようです。
心房細動での脳梗塞は脳塞栓症といって、心房細動という不整脈で心内血流の滞りによって大きな血栓(塞栓)が出来、その塞栓子が脳の血管の太い血管を詰まらせより大きな脳梗塞を発症、時とすれば頓死状態、よしんば生命を取り留めたとしても重篤な合併症を併発となります。
田中角栄や小渕恵三などの元首相や、元サッカー日本代表監督イビチャ・オシム、長嶋茂雄元巨人軍監督などは有名だと思います。
そういった種々の重篤な疾患リスクの高いのが糖尿病で、その糖尿病疾患をより早くの治療が重要となりますので、今後も実地診療では患者さんと十分な話し合いも診療上重要だと思いますので、今回の講演を機にさらに気を引き締めねばと感じた次第でした。
下田誠也先生ご講演ありがとうございました。

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