北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

学術講演会報告

昨日は「北九州早朝高血圧フォーラム」に参加してきました。
リーガロイヤルホテル小倉で「不眠症シンポジウム」もあってたのですが、最近臨床の場で夜間早朝高血圧の方を散見し実際気になっていたので高血圧の講演会への参加です。
特別講演-1では大阪医科大学の高井真司教授より『脂溶性薬剤の価値』というテーマでのご講演でしたが、当初は脂溶性薬剤とは何ぞやという感がありましたが、降圧剤で脂溶性が高い薬剤は、組織移行性が高く、分布容積も大きいため長時間に有効な作用が働くというお話でした。
で、そういった降圧剤は◯◯◯で、日中夜間の降圧効果に有効という内容でした。
講演-2では、鹿児島大学大学院心血管高血圧講座教授の大石充先生のご講演で、以前たの講演会で拝聴したことはあったのですが、今回は『24時間365日安定した血圧を維持するために』〜仮定血圧測定の重要性〜というテーマでお話されました。
現在先日の高血圧学会のガイドライン改定でも、年齢の家庭血圧の重視でのダブルスタンダードが提唱されてきてますが、教授もお話され、私個人も実地臨床で感じることですが、患者さんに血圧を測ってきていただいて外来で確認することが多いのですが、患者さんには失礼かと思いますが本来測ってきていただく血圧の信頼性も多少問題もあるかとは思います。といっても信じるしかないのですが。
で、最近ではABPMという24時間血圧測定も必要になることもあるかと思います。
というのも、今回の先生のお話やその後の症例検討でも、脳出血既往患者さん90%近くが夜間早朝高血圧を有していたというデータもあるようです。
そのためにも日中のみならず、夜間早朝の十分な血圧コントロールが重要ですし、半減期の長い降圧剤の積極的使用も有用と思います。
で、患者さんの家庭血圧での測定指導の徹底と、患者さんへの信頼をしつつ(患者さんへの信頼がないということは、医師側の指導も下手ということもあるか)今後患者さんの十分な降圧コントロール目指し、患者さんにとっての有益な治療を目指さねばと思った次第の講演会でした。
講演をしていただいた先生方、有難うございました。
IMG_8289   IMG_8290   IMG_8297  IMG_8296

インターネット受付可能

アミノ酸解析サービス

院長ブログ

360°院内ギャラリー