北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

📖 北九州肝臓病懇話会 📖

昨日(8/17)は『第451回北九州肝臓病懇話会』の開催で、国立病院機構小倉医療センターでありました。

回数見てもわかる通り、この会は北九州地区の勉強会でも非常に歴史のある会で、尚且つ肝臓病では北九州のみならず、全国で活躍されてる多くの先生方が参加されてます。

また、会の内容も非常にレベルが高く、今回も#1強皮症に合併した自己免疫性肝疾患に、#2感冒から肝障害発症し原発性胆汁性肝硬変判明で、且つこれが自己免疫性肝障害併発という非常に難しい症例提示がありました。

また、特別講演では製鉄記念八幡病院の肝臓内科部長である山下尚穀先生の、C型慢性肝炎の最新治療で昨年から始まったインターフェロン(以下、IFN)フリーの経口薬と、従来でのIFNに経口剤併用療法との、またその中でも更に、著効した患者さんでの発ガンの比較等の検討です。

IFNフリー経口剤はまだ治療開始から1年未満ということもあって十分な症例数ではないのですが、治療年齢層がIFN併用症例と20歳以上さが出ていることや、肝臓病の病期も比較的代償性の肝硬変患者への治療が多くなってきていることなど、ここにきてIFN併用との大きな特徴の差が出てきているのも確かな兆候です。

また、発ガンに関しては、IFNフリーがまだ十分な観察期間がないこともあり、十分なデータは出てきてないですが、IFN使用例でも今まで比較的IFNは発ガン抑制効果があるといわれてきたましたが、著効例であっても治療年齢や線維化の程度、AFPという肝癌の腫瘍マーカー数値等によっては、やはり発ガンリスクがあることがわかってきてます。

特に、線維化に関しては比較的軽度の繊維化症例でも発ガンが診られてる兆候もあるようで、IFNが著効したからといって、IFN治療後もしっかりした経過観察が必要ということが今回の講演で示唆されました。

十分な経過観察がされてない症例では、経過観察されてる症例に比し、生命予後への影響も多大なものがあるデータもあるくらいで、クリニックでも今まで数多くの患者さんに治療行ってきましたが、もっとしっかりとした継続性管理の構築をせねばと思った次第です。

参加の先生方、お疲れさまでした。

IMG_9220   IMG_9221   IMG_9222

インターネット受付可能

アミノ酸解析サービス

院長ブログ

360°院内ギャラリー