北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

🔥中国天津倉庫爆発事故の余波🔥

先般の8/12に中国天津での爆発事故で、昨年3月発売の新薬=第4の抗HBV薬抗ウイルス薬テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(商品名テノゼット300mg)⇨適応はB型慢性肝疾患のB型肝炎ウイルス増殖抑制。

この製剤がGSK(グラクソ・スミスクライン)天津工場が被災に遭い、現在B型慢性肝炎の治療での主体となってる本剤(テノゼット)の供給不足に見舞われてる状況との報告がありました。

本薬剤は従来から抗HBV加療としてインターフェロン療法、ステロイド離脱療法などが行われており、近年では抗ウイルス療法が積極的に行われている。

抗ウイルス療法で使用される薬剤(核酸アナログ製剤)としては、ラミブジン(商品名ゼフィックス)、アデホビルピボキシル(商品名ヘプセラ)、エンテカビル(商品名バラクルード)があり、これら薬剤の使用で有効性は飛躍的に向上したものの、一方で薬剤耐性のHBVの出現が大きな問題となっている。『B型肝炎治療ガイドライン』(日本肝臓学会)でも、ラミブジン及びアデホビルは耐性ウイルスが比較的出現しやすいことから、現在核酸アナログ製剤の第一選択薬としては、耐性ウイルスの発現率が低いエンテカビルのみを推奨しています。

B型肝炎ウイルス(HBV)の主たる感染経路は母子間感染であるが、その約9割は自然経過によりHBVが減少し、健康人キャリアとなる。しかし、残りの1割ほどは炎症が持続してB型慢性肝炎を発症し、慢性肝炎からは年率約2%で肝硬変へと進展し、肝硬変からは年率約3%で肝癌が発生することが知られており、B型慢性肝炎治療においては、HBVを排除し肝炎を鎮静化させることが目標で、近年、有用なワクチンが広く使用されるようになったことで、新規HBVキャリアの発生は減少しているが、それでも国内では、およそ135万人がHBVに感染していると推定されている。

今回このテノホビルは、エンテカビルなどと同じ核酸アナログ製剤で、非常に期待の高い薬剤で、エンテカビルと並ぶ、核酸アナログ製剤の第一選択薬になることが期待されている薬剤ですが、今回の中国天津の爆発事故で薬剤の供給が危ぶまれてます。

こういう時の一番の被害者は患者さんで、クリニックでも患者さんにはご迷惑かからないよう、メーカーとも情報共有しながら、今後の経過をみていきます。

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