北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2016.07.06
〜・〜・💊新C型慢性肝炎治療薬💊・〜・〜

本日(7/6)の新聞で、C型慢性肝炎の新薬での急性腎不全や、脳血管障害等での問題が記載されてました。

先日メーカーの方から私のところへは情報提供はあってたのですが、今回このように一般紙に掲載ということで、また一般の方の不安の増強が懸念されます。

近年C型慢性肝炎の治療はインターフェロン(以下IFN)・フリーの経口薬が出てきて、患者さん側にとっては非常に副作用も少なく治療期間も3ヶ月と短く、で非常に治療有効性が高いとされており、C型慢性肝炎治療の敷居が非常に低くなってきました。

ということは、治療する医療機関・医師も治療しやすくなったということで、今まであまりC型慢性肝炎の治療経験のない医療機関・医師にも徐々に使われだしたという懸念もあります。

同様なことが以前、C型慢性肝炎の治療要件の“肝生検”が撤廃された時に、以降IFN治療にともなって、急に脳内出血の事案が多くなってということがありました。

このときも肝生検がなくなったことから、容易にIFN用いた治療が可能となったため、慣れない医療機関での治療件数が増えたことといわれてたこともあります。

現在の新薬、経口血糖降下剤なども腎機能での容量使い分けが重要視されてますし、薬剤は元来腎機能での処方注意はよくされてることでもあります。

こういった中での今回の勧告でもあり、こういった不慮の事案に際しては、やはり患者さんが最も不利益を被ることともなります。

使い慣れない薬剤は、より慎重に使用しなければと、再度考えさせられることと思います。

また、今回の事案に先立って、現在の経口剤でのC型慢性肝炎の治療後に、“B型慢性肝炎の再活性化”を発症という事案もあります。

猶予することも多いと思いますが、現在の経口剤になりC型慢性肝炎の治療有効性は非常に高まって、患者さんにとっても非常に有益なものと思いますが、だからこそ今一度十分な慎重性を持っての加療が重要だと思います。

HCV切り抜き

2016.06.25
〜・〜・医療問題研究会・〜・〜

昨日(6/25)は北九州第一法律事務所内で、月定例の弁護士会『医療問題研究会(「通称、医問研」)が開催され、福岡や下関の弁護士先生方も参加されました。

事案は消化器外科、産科、ドックでの範疇の事案が提示されました。

いずれも患者さんにとっては不利益な事案で、病状経過も厳しい事案もありますが、医療者側も一生懸命やっての結果などもあり、非常に難しい事案が今回は多かったように思います。

医問研後は食事会で親睦を図らせていただきました。

参加された弁護士先生方、お疲れ様でした。

医問研cdc30c230a001d5862a0ba17e6a5513f

2016.06.22
🏥・北九州総合病院開院祝賀会(地域医療連携)・🏥

昨日(6/21)は、北九州総合病院の開院祝賀会が地域医療連携会の一環として、リーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

非常に多くの参加者で、医師会はもちろん、近隣の主だった主要医療機関も多く参加されてました。

北九州総合病院は今回の新築移転にあたり、グリーンフロンティアを目指す北九州市てがこの城野地区をゼロ・カーボン先進街区に位置づけ、JR城野駅の駅前再整備や街の玄関口になるエコフロント、駅とエコフロントを結ぶペデストリアンデッキなど、順次整備された立地の中で北九州総合病院は、このエコフロントに面して建ち、まさに、あたらしい街の「顔」となる病院となってます。

また、北九州総合病院は、厚生労働大臣が定め、厚生労働省が認可し、都道府県が運営、もしくは医療機関の開設者に要請をして設置する救命救急センター病院で、市内では市立八幡病院と2箇所に設置されてる病院の一つで、この北九州総合病院には市内の救急医療にも今回の新病院では求められるもので、参加した医療関係者の期待度が感じられました。

北九州市は全国的にも救急医療機関の充実したとこだと思いますので、更にその中心を担うということは非常にハードルは高いと思われますが、今回の新病院を契機に医療スタッフの充実も図られてるようで、今後に期待をしたいと思います。

個人的にはクリニックから非常に近くに来られたので、いろいろ連携もできるのではと感じております。

今後も市内でも有数の基幹病院として期待したいと思います。

北九州総合病院のスタッフの皆様お疲れ様でした。

また、参加された皆様お疲れ様でした。

北総−2 北総−1 北総−3

2016.06.17
〜・〜・北九州消化管研究会・〜・〜

昨日(6/16)は『第11回北九州消化管研究会』がリーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

今回は胃内視鏡が胃がん検診の適応となってきたのを受けて、“ABC健診”を推し進めている淳風会健康管理センター副センター長で旭ヶ丘病院院長代理の井上和彦先生から「胃がん撲滅をめざしてーABC分類に基づく胃がん検診、H.pylori除菌治療、除菌後サーベイランスのcordination—」というご講演をいただきました。

まずその前段として九州労災病院消化器内科の田中俊行先生から「最近当院で経験した稀な上部消化管異物症例」ということで、魚骨や縫い針、丸(生)餅、歯ブラシ、牛骨(テール)等々の異物誤飲症例の提示があり、スネアや鉗子器材のみならず胆石破砕用のバスケット鉗子やネット鉗子、腹腔鏡、更には耳鼻咽喉科との共同治療に、用手的除去など様々な手法での提示で、以前の勤務医時代を思い出した次第です。

本題の特別講演では、まずABC(エービーシー)健診、ABC健診とは胃カメラなど使わず、血液検査で“ピロリ菌抗体”と“ペプシノゲン”の2項目を検査し、胃がんの発生しやすさを分類するもので、非常にコストベネフィットの良い健診です。

この度胃内視鏡でのがん検診容認も、実際は内視鏡施行医により多少様々な面もあり、これをまた医師会等でのWチェック体制に、読影委員会や偶発症に対する委員会等の設置と、なかなか内視鏡でのがん検診は出来るようになったものの、体制づくりが大変な面もあります。

今回(といより以前からありましたが)提唱の“ABC健診”は、安価で客観性もあり、結果でA群でピロリ菌感染がなければ5年に1回の検査B群であれば精密検査にて問題なければ2~3年に1回の検査C-D群であれば精密検査受診で問題なければ1年に1回の検査と方向付けやすくなってます。

こういった、何処でも誰でも、そして安価で受けられるといった検査が非常に有用であると思いますし、ましてや健診です、健診これは基本健常人に対しての検査であるので尚の事こういった検査で示指していくことが重要と、改めて今回の講演会で思った次第です。

ご講演ありがとうございました。

消化管−2 消化管−3 消化管−1

2016.06.15
〜・〜・北九州脂質異常症フォーラム・〜・〜

昨日6/14はステーションホテル小倉で『北九州脂質異常症フォーラム』が開催されました。

今回は一般演題では「2型糖尿病患者での高脂肪食負荷が血管内皮機能に与える影響」ということで産業医科大学第一内科学講座講師岡田洋右先生が、特別講演では「急性心筋梗塞の新しい診断基準と二次予防の重要性」ということで小倉記念病院循環器内科主任部長安藤献児先生が、それぞれ座長されました。

お互い座長の専門分野での座長で、非常にわかりやすくすすめていただいた。

2型糖尿病は基本インスリン抵抗性が原因となり血糖値が高くなる疾病で、医療が発達した現在では血糖値の増加による直接的な死亡はほとんどなく、糖尿病による死亡原因は、動脈硬化による種々の合併症によるところが大きいといわれてます。

合併症としては、網膜症(失明となる)、腎障害(透析を受けざるを得ない)、神経障害による激しい痛みなどの三大合併症を誘発するし、これらの合併症は細小血管障害によるものが大きく、一方、大血管障害としては、心筋梗塞、脳梗塞、壊疽など種々あり、糖尿病による合併症は、細小血管障害と大血管障害に起因し、いずれも血管障害であるといわれてます。

つまり、糖尿病合併症は血管病と云っても過言では決してなく、これが血管の内皮細胞を障害する関係でもあります。

内皮細胞が障害されると、血管の緊張増加による血管収縮、動脈硬化、血栓形成などが生じ、これらの原因によって臓器の血流障害が生じ、臓器機能不全となり、合併症が誘発されることになります。

そういった中での種々の治療につき勉強させて頂きました。

急性心筋梗塞での新しい診断基準では、以前はCKを中心にCKの正常値の倍以上の上昇等で心筋梗塞を診断していたところ、近年トロポニンが計測できるようになり診断基準も変わってきたが、それらの見返しでの評価がどうかという幾つかの治験を元にお話していただきました。

その中で“二次予防の重要性”ということで、とりわけ「高齢・女性・陳旧性・高血圧症・糖尿病・脂質異常」等が非常にリスクがあるということらしく、なかでも高血圧や糖尿病、脂質異常は今まさにメタボリック症状群として近年いわれてきており、我々実地医家での患者管理が重要と感じた次第です。

ご講演いただいた先生方、座長先生、ありがとうございました。

脂質−3 脂質−2 脂質−1

2016.06.10
〜・C型慢性肝炎治療啓蒙の一環で・〜

1週間前の6/3付の読売新聞に国家公務員共済組合連合会新小倉病院副院長で肝臓病センター長の野村秀幸先生のC型慢性肝炎の最新治療の広告を出され、野村先生には平素より肝臓病の患者との連携を良くしていただいており協賛いたしました。

現在国では、肝臓週間を7月28日を含む週の月曜日から日曜日とし、ウイルス肝炎をはじめ肝疾患の啓発活動を推進しております。

また、WHOが始めた「世界肝炎デー」と同日である7月28日を
「日本肝炎デー」と定め、新たな感染予防のため、普及啓発及び情報提供を推進しています。

そういった動向の中での今回のC型慢性肝炎の啓蒙広告です。

わが国でのC型慢性肝炎の患者さんは、肝炎症状のないキャリア(持続感染者)を含めると150万~200万人いると推測されています。

年齢は40歳代以上に多く、このことはC型肝炎ウイルス対策が講じられる以前の輸血などの医療行為による感染が背景にあることを示しています。

しかし医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人にすぎず、残りの100万~150万人の中には自分がC型肝炎ウイルスに感染していることに気づいていない人もいる可能性があります。

そういった背景の中で現在は副作用も少なく治療期間も12週と以前に比しては非常に楽に治療ができるようになってきており、その上著効率が高いという、患者さんにとっては有益な治療と思います。

こういった啓蒙活動(昨日からジェイコム九州で期間放送開始)を野村先生は積極的やっておられますので、今後も多少のお手伝いができればと思います。

野村−1 野村−2

2016.06.08
〜〜・小倉喘息・COPDフォーラム・〜〜

今週月曜日6/6ホテルニュータガワで『小倉喘息・COPDフォーラム』が開催されました。

この会は医師会の健診で胸部レントゲンの読影も行われてる呼吸器内科専門医の「おざき内科・呼吸器科クリニック」院長である尾崎真一先生が中心となり、Small groupで開催されてる会です。

呼吸器内科非専門医を中心に、“疾患のこと”、“検査のこと”、“治療(法・薬)のこと”をわかりやすく理解を深めるという会で、今回も参加させていただきました。

今回は「花粉症と喘息の管理について」と「尾崎先生が実際に自院での喘息治療について」ご教授頂きました。

非常に丁寧にお話していただき、特に患者管理に関して如何に喘息患者さんに治療順守していただくかということや、喘息患者さんの急な症状コントロール悪化などの対応等、非常に勉強になりました。

また次回もあると思いますが、楽しみにしたいと思います。

尾崎先生、ありがとうございました。

小倉喘息 小倉喘息−1

2016.06.08
〜・〜・Zetia Forum 2016 in June・〜・〜

先日の6/5日曜日にホテルニューオータニ東京で『Zetia Forum 2016 in June』が開催されました。

Zetia(ゼチーア錠)=小腸からのコレステロール吸収を阻害するお薬で、一般に頻用されてるスタチン系といわれる抗コレステロール製剤のように肝臓でのコレステロール合成を抑制するお薬とは違った作用を有するものです。

したがってこれらを併用することも可能で、一般に併用することでLDL-c(悪玉コレステロール)値を下げる効果や、心血管疾患の発症抑制効果があるともいわれてます。

いわゆる“ゼチーア錠”は小腸での食事由来・胆汁由来のコレステロール吸収を阻害ことによって、肝臓のコレステロール含有量を低下させる(コレステロールのトランスポータ阻害作用)ことで、動脈硬化の進行を抑制する効果が期待されており、またコレステロール吸収が低下すると、身体がそれを補うために肝臓でのコレステロール合成を増加(代償的な合成・吸収の増加)させます。

これにスタチン系抗コレステロール製剤併用により、ゼチーア上で肝臓でのコレステロール合成抑制のため、これを補うため小腸でのコレステロール吸収の増加等などのスタリン形成剤との併用により代償的な増加を抑え、コレステロール低下効果を高める事が可能となります。

こういった併用効果で実際には大きなLDL-c値の低下と心血管疾患の発症抑制効果が得られることで、更に動脈硬化の原因となるプラークを小さくする効果が期待されます。

こういった作用を持つゼチーア錠ですが、私も勤務医時代に治験に関わった経験から今回の講演で新たな大規模治験での報告で、更にゼチーア錠の効果に期待が持てるものと感じた次第です。

ご講演をされた先生方、ありがとうございました。

ゼチーア ニューオータニ東京

2016.06.07
〜・〜・北九州インクレチン研究会・〜・〜

先週の6/3リーガロイヤルホテル小倉で『第7回北九州インクレチン研究会』が開催されました。

今回は症例発表をクリニックと病院での自験例を中心に発表がありました。

特別講演では代表世話人である産業医科大学第一内科学講座の講師岡田洋右先生が座長で、青森県立中央病院糖尿病センターセンター長の小川吉司先生から「てこずり症例に対する糖尿病治療の次の一手」という演題でご講演いただきました。

近年糖尿病治療は激変時期を迎えており、この会名の如く“インクレチン”製剤が出てきて更なる糖尿病治療の変化が現れてきてます。

そういった中で、今後の糖尿病患者さんで“てこずり”というか重要な問題となってくるのが糖尿病患者さんの“高齢化”ということです。

これは糖尿病患者さんにだけに限ったことではないのですが、こと糖尿病患者さんは透析や心血管病変などの様々な合併症や、認知症関連問題、また発癌などの問題とあります。

如何に良好な糖尿病コントロールをするかは、3年前の熊本宣言でのHbA1c血糖正常化目標である6%未満合併症予防目である7%未満治療強化が困難な際の目標である8%未満というのでは十分でなく、今回の治療目標には今までの年齢や罹病期間、低血糖の危険性、サポート体制などに加え、高齢者での認知機能や基本的ADL、手段的ADL、併存疾患など考慮し個別に設定治療する、というような変化となってます。

より患者さん各々にカスタマイズされた治療形態となってきたわけで、今回の小川先生もこのガイドラインに沿ってのご講演でした。

非常にわかりやすく解説していただき、では高度肥満患者ではどうするのかや、独居の認知症患者さんではどう対応したら良いか等など、もちろん今回ご講演いただいた対応がすべての患者さんに当てはまるわけではありませんが、今回の改定ガイドラインを読み解く教えを請うた感がいたしました。

ありがとうございました。

DM-2 DM-3 DM-4 DM-1

2016.06.01
〜・〜・あだち地域連携セミナー・〜・〜

昨日(5/31)はホテルクラウンパレス小倉で『あだち地域連携セミナー』が開催されました。

この会は医師会の隣組を越えた足立地区近隣の院所の先生方との交流を目的とした会で今回で5回目となります。

今回は5月に新築移転した北九州総合病院の脳神経外科副部長である呉島誠先生に「当院の認知症治療の現状とこれから」といった演題でご講演いただきました。

認知症の病態別特徴から検査、抗認知症薬の特徴など基本的なお話から、北九州総合病院では4年前から脳神経外科が物忘れ外来をコメディカルの協力の下おこなっておりその取り組み内容や、最近では“認知症予防講座”なるものも行っているようで、認知症に対する先生の熱い思いが伝わってきたご講演でした。

ありがとうございました。

会のあとの懇親会では、ご講演いただいた呉島先生のほか、北九州総合病院副院長の松崎浩一先生、脳神経外科部長の出井勝先生、野上健一郎先生もおられ、非常に良い親睦会が出来たと思います。

参加された先生方お疲れ様でした。

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