北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

ブログBlog

2016.02.19
〜・〜・肝疾患を考える会・〜・〜

一昨日(2/17)は新小倉病院副院長で肝臓病センターのセンター長である野村秀幸先生主催の『肝疾患を考える会』が小倉興産KMMビルで開催されました。

まず症例提示として新小倉病院谷本先生より抗アレルギー薬のリザベンでの薬剤性肝障害の症例検討があり、典型的な薬剤性肝障害の経過を呈し、治療選択等のご教授を野村先生の方からしていただきました。

また、講演は新小倉病院山下信行先生から新小倉病院での「C型肝炎経口治療薬の実臨床」でお話しいただきました。

新小倉病院は野村先生のもと肝臓治療薬の多くの治験をやられており、今回もIFN(インターフェロン)フリーの経口薬の豊富な治験症例での最新のC型肝炎の治療効果のお話でした。

この会は味の素ファルマ共催で比較的セミクローズな会で、前述の最近話題のIFNフリーの経口薬など販売メーカーでないこともあり忌憚のない意見交換が出来、ありがとうございました。

野村先生はじめ、ご講演いただいた谷本先生、山下先生お疲れ様でした。

肝−1 肝−3 肝−2 肝−4

2016.02.10
福岡県内科医会北九州ブロック学術講習会〜STOP CKD・STOP Hypertension seminar in北九州〜

昨日(2/9) 福岡県内科医会北九州ブロック学術講習会〜STOP CKD・STOP Hypertension seminar in北九州〜がリーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

今回は特定健診で北九州市医師会の取り組みでもあるCKD(慢性腎臓病)絡めた講演会でした。

前段は小倉医師会副会長で北九州市CKD検討委員会の今渡龍一郎先生より、市での特定健診結果からの血圧・血糖変動に伴うCKDの検討結果をお示めいただきました。また、特別講演では宮崎大学医学部血液・血管先端医療学教授である藤元昭一先生より『外来高血圧患者におけるアルブミン尿〜実態調査報告と今後の展望〜』ということでご講演いただきました。

宮崎での外来高血圧患者さんの微量アルブミン尿スクリーニング調査ですが、奇しくも北九州での特定健診での結果と宮崎でのスクリーニングの結果動向は比較的類似することとなってました。

要は、尿蛋白が多くなれば腹部肥満増大傾向でメタボ傾向が強くなり、高血圧や糖尿病といった既往も増加傾向になるといったところです。

ただ、今回の両講演では外来での微量アルブミン尿の測定を推進といった面からのお話で、海外では微量アルブミンを持ってCKD定義付けているのに対し、日本では尿蛋白で定義付けているという違いがあるようで、実際尿蛋白が陰性の患者さんでも微量アルブミン尿測定で陽性といった患者さんもおられるのが事実で、今回の講演で微量アルブミン尿測定の有意性のお話でした。

ただ、保険等での縛りもありなかなか頻回には測定できないということもあり、市医師会としても啓蒙することで、微量アルブミン測定を実地いかに進めたいようでした。

クリニックでは慢患の各患者さん誕生月には定期検査を行っており、糖尿病やCKDの患者さんには微量アルブミン尿検査はしており、以外の患者さんには尿定性検査はしてますが、微量アルブミン尿の検査はしていないですが、eGFR(推算糸球体濾過値)など考慮しもう少し検査を考えたがいいか検討したいと思います。

ご講演ありがとうございました。

腎臓ー2 腎臓ー3 腎臓ー1

2016.02.09
〜・〜・睡眠医療セミナーin KITAKYUSHU・〜・〜

昨日(2/8)はリーガロイヤルホテル小倉で『睡眠医療セミナーin KITAKYUSHU』が開催されました。

講演1では北九州市立八幡病院循環器内科統括部長原田敬先生から院内での睡眠導入剤等での転倒転落等の医療事故に関しての取り組みのご講演がありました。

やはり他職種での多くの部署の協力のもと、病院をあげて患者さんの医療事故に対して取り組んでる様がよく理解できました。

私が勤務医時代NST(栄養サポートチーム)という他職種での院内チームを作り、部署を超えて横の連携を取ってやってましたが、今ではいろいろな場面で他職種との対応が常套化してきたと感じました。

特別講演では、鹿児島大学大学院精神機能病学准教授の中村雅之先生から「睡眠障害の治療〜せん妄・転倒予防のために〜」という演題でご講演頂きました。

睡眠導入剤のみならず向精神薬等での“せん妄や転倒”は往々にしてみられ、如何に予防するかという中で、一番は原因薬剤の休薬ではありますが、現実なかなか難しいのも事実です。

また、睡眠導入剤や向精神薬以外の普段頻用している薬剤での原因というのもあり、せん妄や転倒きたした時は患者さんの処方の見直しというのも重要ということです。(脂質代謝系薬剤での原因もあることは新情報でした)

また、以前睡眠導入剤の時にも触れましたが、ただ漫然と投薬継続するのではなく、止め時も考えながら処方する、比較的てせん妄・転倒などが少ない薬剤の選択など、幾つか工夫もあることは今回の講演でも言われてました。

睡眠導入剤など依存を作るのは医療従事者の責任が大のところがあると思います。

ただ、漫然と処方継続するのではなく、患者さんと十分なコミュニケーションのもとで処方に当たらなければと感じた次第です。

ご講演ありがとうございました。

睡眠ー1 睡眠ー2 睡眠ー3

2016.02.08
〜・〜・福岡県内科医会北九州ブロック学術講演会・〜・〜

一昨日(2/6)TKP小倉シティセンターで『福岡県内科医会北九州ブロック学術講演会』が開催されました。

この会は例年念頭に県内開会会長の江頭芳樹先生から「保険診療の動向」のお話があり、今回は今春の診療報酬改定踏まえたお話がありました。

以降は北九州市立医療センター循環器内科主任部長浦部由利先生から「心不全の診断と治療&予防」のご講演があり、心不全の“心不全とは”など基本的な心不全の病態解説があり、心不全の病態にあわせた診断と治療を非常にわかりやすくご講演頂き、予防についてまでお話ししていただきました。

次いで東京慈恵会医科大学の糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授宇都宮一典先生より「臓器関連からみた糖尿病合併症の管理」という演題でご講演頂きました。

内容としては糖尿病は“慢性的多臓器不全”と捉え膵臓のランゲルハンス島の機能不全から始まり、インスリン分泌不全に伴うインスリン作用低下に肥満等での内臓脂肪増加での慢性的脂肪性炎症からのホルモン・免疫バランスの崩壊、インスリン抵抗性増加等々で種々の臓器不全をきたすというご講演でした。

近年減塩など食生活の変化で確実に脳出血などの減少や、高血圧患者さんの血圧の良好なコントロールが多く診られるようになったにもかかわらず糖尿病患者さんは増加傾向で、これには肥満が密接に関わっていることから、肥満症からの内臓脂肪増加というのは糖尿病の合併症増悪の引き金になり易いということです。

したがって、我々実地医家も患者さんへの食事指導に伴う体重への指導をもっとしっかり行わねばと感じた次第です。

ご講演ありがとうございました。

医師会ー1 医師会ー2 医師会ー3 TKP小倉シティセンター

2016.02.06
Kitakyushu Diabetes Forum

昨日(2/5)Kitakyushu Diabetes Forumがホテルニュータガワで開催されました。このフォーラムは産業医科大学第一内科の岡田洋祐先生主催で、今回は週一回製剤のDPP-4阻害薬の使用経験をやまうちクリニックの院長正門光法先生からご発表いただき、現在Days7種、Weekly2種とほぼ出揃ったDPP-4阻害剤で、最近の知見からの新たな糖尿病治療戦略ということで東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授であり小田原雅人先生からご講演いただきました。

糖尿病治療に関して世界的にはメトホルミン製剤(肝臓での糖の合成を抑制する薬剤)が多いようですが、日本では以前はSU製剤(インスリン分泌促進薬剤)が多く、インスリンも多く使われていたところ、現在ではこのDPP-4阻害剤(血糖が高い時にインスリン分泌を促進しグルカゴン分泌抑制する薬剤)が糖尿病患者さんのほぼ7割に使われているようです。

このDPP-4阻害剤は前述の如く種々出ていますがその使い分けは肝障害や腎障害に関して以外はどれもあまり大差はなく、基本患者さんとの話で使い分けをしてるのが現状だと思われます。

ただ、このDPP-4阻害剤になってからは比較的早くからの治療介入が出来ることより、現在の糖尿病治療目標である早期に厳重なコントロール介し合併症予防するという点では、糖尿病患者さんのみならず、糖尿病予備軍の方への教育的介入も比較的容易にできるようになったのではと思います。(個人的感想)

今回の講演でもDPP-4阻害剤の出現で糖尿病患者さんの治療が一変したということで、非常に革命的な治療ということのようで、我々実地医家でも比較的十分な治療提供が患者さんに可能になったと思われます。

が、一方でやはり合併症には留意要すことで、日々の食事療法や、運動、外来での体重管理や検尿は採血での評価等々をしっかり行う必要があり、これが種々合併症への予防管理と思われますので、糖尿病治療非常に良くはなったが故、しっかりした管理がこれからも求められるのも事実と思われますので、患者さんに向き合った診療をしていきたいと思います。

昨日は医師会で「主治医意見書記載研修会」もあり、tightな日でした。F^_^;)

DM-4 DM-2 DM-3DM-1

2016.02.05
〜・〜・新規C型慢性肝炎経口薬北九州市発売記念講演会・〜・〜

昨日(2/4)C型慢性肝炎新規治療薬である「ヴィキラックス」の北九州市発売記念講演会がリーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

一昨年の7月にIFN(インターフェロン)フリーの経口治療薬の国内販売開始以来4剤目の薬剤です。

C型慢性肝炎は1989年にHCV発見以来、19922月にIFN治療が始まり、200410月からはPEG(ペグ)-IFN+リバビリン療法、20119月からPEG(ペグ)-IFN+リバビリン療法に+プロテアーゼ阻害剤加えた3剤併用療法、20147月からIFNフリーの経口剤治療と変遷しております。

特に近年の治療変遷もですが、C型慢性肝炎の治療有効度が飛躍的に伸びており、以前難治と謂れていたC型慢性肝炎の1型の著効率は直近の経口薬ではほぼ100%の治癒率となっており、今まで比較的IFNに有効で治療効果の良かった2型の治癒率と逆転するような良好な成績となってます。

今回の演者である新小倉病院肝臓病センターのセンター長で副院長の野村秀幸先生は北九州地区のみならず、福岡、九州地区を代表する肝臓病治療の第一人者の先生で、いつも私も教えを乞うて頂いてる先生です。

今回も非常にわかりやすくご講演いただき、C型慢性肝炎の治療成績がここまで良好となった今、以前は肝病変の進行は抑制はもちろん、発ガン抑制が治療の主眼になってましたが、今後はここまで治療成績が良くなってくると、健常人と変わらぬQOL(生活と質の向上)を主体とした治療が求めれらると思います。

ただ、IFNフリーの経口剤は非常に薬価(1錠約8万〜6万円)も高く、治療に際しては患者教育も重要となりますので、十分な患者さんの理解を得ながらでの治療が求めらると思います。

座長の産業医科大学第三内科教授原田大先生、野村先生、ありがとうございました。

なお、2/27から本日の紹介薬剤である「ヴィキラックス」CMが女優の高畑淳子さんで行われるようですのでご覧いただき、知人等でまだ治療されてない方がおられましたらご紹介いただければと思います。

ヴィキラックス〜3 ヴィキラックス〜4 ヴィキラックス〜2 ヴィキラックス〜5 ヴィキラックス〜1

2016.02.03
〜・〜・肺がん検診講習会・〜・〜

昨日(2/2)北九州市商工貿易会館で平成27年度肺がん検診精密検査実施医療機関の『第2回肺がん検診講習会』が開催されました。

講習内容は最近の肺がんの動向や肺がん画像中心に行われました。

クリニックでも例年肺がん患者さんおられ、専門医への紹介もしていますが、胸部のレントゲンだけでは非常に判別の難しい症例もあり、こういった講習会で何度も画像紹介があるのですが、何度見ても実地医家ではレントゲンの難しいものがあると感じてるものです。

こういった講習会で気持ち新たに今後の診療を行い、患者さんの不利益にならないよう努力したいと思う次第です。m(._.)m

肺がんー1 肺がんー2 肺がんー3 肺がんー4 IMG_8314

2016.02.02
医師会生涯教育講座・医療安全対策研修会

昨日(2/1)は小倉医師会館で『平成27年度北九州ブロック医師会生涯教育講座・第2回医療安全対策研修会』でした。

医師をはじめ他職種と多くの参加でした。

内容は今回医療事故中心の話題で、「診療所におけるインシデント・アクシデント調査について」、「医療事故調査制度と関連諸制度について」とありました。

医療事故は近年上昇の圧力があり右肩上がりで件数の上昇があり、昨年は件数確認開始以来最も件数が多かったらしく、本年も先月11ヶ月の単月だけでも、多かった昨年を件数超えてるといった状況のようです。

私のクリニックでも“ヒアリ・ハット”があり、毎月の医療問題研究会でも最近事案件数が増えてる感があります。

多くはコミュニケーション・エラーだと思いますが、中には基本的なおろそかでの事故というのもあります。

1行為1確認は当然ですが、そこにダブルチェック、トリプルチェックを構築し防いでいくしかないと思います。

所詮、人の行うことですので、ミスを前提に診療行為を行っていかなければと思います。

昨年10月医療事故調査委員会ができましたが、まずは他人事と思わず、我々開業医のフンドシを締めてということでしょうか。

医安 小倉医師会館

2016.01.30
〜・〜・糖尿病WEBシンポジウム・〜・〜

昨日(1/29)は某製薬会社の営業所で糖尿病WEBシンポジウムが開催されました。

今回は糖尿病治療薬の経口血糖降下剤でも比較的新薬のSGLT-2阻害剤、発売され1年余りとなり比較的徐々に使われだしてるお薬です。

少しづつ市場での評価も出来つつあり、そういった中での今回“SGLT2阻害薬を有効に活かすコツ”ということで加藤内科クリニック(葛飾)の加藤院長が、また“糖尿病患者の心血管リスク管理”ということで佐賀大学医学部循環器内科野出孝一教授からお話がありました。

このSGLT2阻害薬は、通常の経口血糖降下剤に比しインスリンを介さない腎臓に直接働きSGLT2阻害することで腎臓からの糖の再吸収抑制し、糖を尿へ排泄させるというお薬です。

したがって尿中の糖が増えるということで、多少なりともカロリーダイエット的な面もあり、一般に体重が減少(2~5kg)するという特徴があります。

体重が減少ということで特に内臓脂肪現象作用があるのではといわれており、脂肪性肝障害の方の肝機能の改善に寄与したという報告もあります。

今回このSGLT2阻害剤を如何に活かすか、心血管リスクへの寄与はということで、やはり脂質系の改善から動脈硬化への改善起用となるもではというような、直近のデータ含めそれぞれご講演いただきました。

SGLT2阻害剤はまだ使用頻度は少なく、現状で糖尿病治療のFirstlineとしての使い方もまだまだというところもありますが、使いでによっては体重減少含め糖尿病患者さんの教育的指導もできるのではと思われます。

まだまだ新しいお薬でもありますし、既存の経口血糖降下剤とインスリン介さないという大きな違いもあり、今後患者さんへどういった影響があるのかということも見ていく必要性があると感じました。

昨日は別件で『予防接種に関する研修会』もあり、少しtightでした。σ^_^;

SGLT"-1 SGLT"-2SGLT"-3

2016.01.29
〜・〜・北九州 腎とMetS研究会・〜・〜

昨日(1/29)リーガロイヤルホテル小倉において『第4回北九州 腎とMetS研究会』が開催されました。

この研究会は腎臓とメタボリックシンドロームをテーマに小倉記念病院の腎臓内科で副院長の金井英俊先生が中心になって行われている研究会です。

今回は福岡赤十字病院腎臓内科の黒木祐介先生より「腹膜透析を導入した肥満患者の症例」のご発表いただき、今回はたまたま上手くいった症例を3症例ほどご発表いただきましたが、腹膜炎などの合併症リスク増大もあり、やはり肥満患者さんでの腹膜透析はリスキーということのようです。

ただ、腹膜透析により早期の残存腎機能改善などは見込めるので、十分病態に応じての対応となるかとは思われますが。

特別講演での広島大学原爆放射線医科学研究所再生医科学部門の東幸仁教授で「尿酸と血管内皮機能」という演題でご講演いただきました。

講演はなかなか難しい講演で、臨床的に現在は高尿酸血症に関しては良いお薬が出ており、一般的には尿酸が7mg/dlを超えたら高尿酸血症といい、8mg/dlを超えて何らかの症状があるか、もしくは症状がなくても9mg/dlを越えれば要加療となり、治療目標は6mg/dl以下ということらしいということが、実地医家では有益な情報と思った次第です。

要は糖尿病の2013熊本宣言(6-7-8)といわれるHb-A1c6.0%未満(血糖正常化を目指す際の目標)—7.0%未満(合併症予防のための目標)—8.0%未満(治療強化が困難な際の目標)のように、尿酸も6-7-8-9と考えればと思った次第です。

生活習慣病で体重や(内臓)脂肪、糖などはよく言われることで、皆気をつけることも多いですが、尿酸も生活習慣病に密接に関わってます。

プリン体の多い食品には気をつけましょう。

今回の講演は実地医家でよく言われる“明日からの診療に役立つ”とは即なりませんが、今回の講演で改めて尿酸の意義づけになりました。

ありがとうございました。

腎〜2 腎〜3 腎〜1

インターネット受付可能

アミノ酸解析サービス

院長ブログ

360°院内ギャラリー