北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2015.10.14
Round Table Meeting in Kitakyushu

昨日(10/13)Round Table Meeting in Kitakyushu〜糖尿病治療について考える〜』が開催されました。

第1部の特別講演には東京慈恵会医科大学名誉教授田嶼尚子先生の「Durabilityを実現する糖尿病治療を考える」で、第2部はアンサーパッド用いたアナラザーシステムでのパネルディスカッションが、産業医科大学第1内科講師の岡田洋右先生座長のもと行われました。

特別講演では、今回週1回の持続性選択的DPP-4阻害剤がこの度発売され、これを機に従来の経口血糖降下剤との比較優位性等検討したものでした。

近年DPP-4阻害剤が世に出てきて、その後SGLT-2阻害剤に、今回のWeeklyDPP-4阻害剤、またWeeklyの持効型GLP-1受容体作動薬の皮下注タイプ、先日はDPP-4阻害剤+メトホルミンの配合剤も出てと、糖尿病の治療環境は随分と変わってきました。

そういった中での今回の“Durability”を如何に持たせるかということだと思いますが、これだけ従来薬含め種々薬剤が出ると、使う側も悩み多きとなるし、患者さん側も服薬遵守が難しくなる懸念もあります。

基本極力simpleな処方が良いのは当然ですが、糖尿病の病態や認知の有無など種々服薬に関する間接的影響も考えないとなりません。

第2部のパネルディスカッションでも約3割の患者さんが服薬遵守が悪いとの結果です。

(私個人的にはもっといるのではと思うのですが( ´ ▽ ` )ノ)

今後は患者さんのみならず、そのご家族や施設の方などの協力も得ながら、十分な説明のもとでの治療を要すと思った次第です。

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2015.10.10
📓〜・かかりつけ医のための不眠診療セミナー・〜📓

昨日(10/9) “かかりつけ医のための不眠診療セミナー”〜誰も教えてくれなかった対応と処方のコツ〜というテーマでのセミナー参加です。

たかぎクリニック高樹信次先生の司会のもと、産業医科大学精神医学の守田義平先生のご講義でした。

内容は、「不眠症とは」から「不眠のタイプ」に、「睡眠導入剤の各種特徴」に、「不眠患者さんへの接し方」などお話しされ、『睡眠導入剤の離脱へ向けての患者教育』など興味あるお話しでした。

が、先日10/6の『睡眠UP-TO-DATE』の講演でも申しましたが、基本睡眠導入剤が本当に必要な患者さんは、心因性に病んいでる方など極僅かで、多くの方が不眠の原因となるものが除去できれば睡眠導入剤は不要と思われると思います。

が、実際実診療ではこれが非常に難しく、今回も「睡眠衛生指導」や、「認知行動療法」などのお話もありましたが、一般開業医での実臨床ではなかなか難しいのが現実と思われます。

さらに、認知症との絡みは非常に治療に難渋することが多いと思います。(で、先日の国立病院機構小倉医療センターとの精神科との連携)

ただ、睡眠導入剤への依存は、“医師の責任” もあると思いますし、不眠は36524時間世の中動いてる中での現代病とも思います。

だからこそ、不眠治療の導入(離脱に向けた不眠治療)時が非常に大事ですし、我々の怠慢で、依存患者さんを増やさないという意識を持って不眠治療へあたらなければと、前回・今回の勉強会で感じたことです。

不眠

2015.10.08
〜・地域医療連携会・〜

昨日(10/7)は、独立行政法人国立病院機構小倉医療センターとの地域医療連携懇話会が開催されました。

例年行われている連携会で、この時期今後も幾つかの基幹病院との連携会の予定がありますが、クリニックでも平素お世話になっていることもあり、例年出席させていただいてます。

今回小倉医療センターの諸先生方と交流がで、特に小倉医療センターは精神科あるのも特色で、非常に種々の面でお世話になってます。

また、こういった連携会は、主催病院との連携を深める意味合いもありますが、医師会においても、参加先生方も多科に渡っており、私は内科系の先生方とは接する機会も多いのですが、外科系などの他科の先生方や、他病院の連携に関わる医師や職員などともこういった連携会では交流も出来るので、こういった場は非常に意見交流には良いと思ってます。

今後もこういった連携会など通じ、横の繋がりを大事にしていきたいと思います。

参加の皆様、お疲れ様でした。

小倉医療〜2小倉雨量−3小倉医療−4小倉医療−1

2015.10.07
📓・睡眠医療UP-TO-DATE・📓

昨日(10/6)は『睡眠UP-TO-DATE~眠りのリズムを整えて健やかな眠りを取り戻すために〜の講演会でした。

テーマは「体内時計と不眠症」で、日本大学医学部精神医学系主任教授であられる内山真先生のご講演でした。

不眠症にはタイプで、“入眠障害”、“中途覚醒”、“早朝覚醒”、“睡眠困難”などありますが、真の不眠症は“睡眠困難”ということらしく不眠症訴え患者の約18.8%程度らしいとのことでした。

ということは、本来治療要する不眠症は2割弱ということだと思います。

不眠の要因としては、ストレスや生活環境変化や生活リズムの乱れ、身体疾患等々あり、その維持因子として、間違った生活習慣や睡眠薬への依存などがあるそうです。

とりわけ不眠症からの健康リスクで高血圧は2倍、糖尿病は2-3倍、メタボは3倍、うつ病は1.8倍などだそうで生活習慣病にも深く関わっているということがいえると思います。

基本、不眠症での睡眠導入剤は対症療法でしかないと思っていますので、やはり不眠の原因治療(これが難しいのですが)が重要だと思いますし、ベンゾジアゼピン系依存作るのも我々医療従事者の怠慢からだと思うので、今更ながらですが、出来るだけ睡眠導入剤からの離脱への指導をしていかなければと思った次第です。

睡眠〜2 睡眠ー3 睡眠−1

2015.10.06
📓〜北九州ワクチンフォーラム〜📓

昨日(10/5)1回北九州ワクチンフォーラムが開催されました。

今回は大阪大学名誉教授であられる上田重晴先生のご講演で、『ワクチンの基礎と新興感染症』という表題で、“ワクチンとは”、“ワクチンの光と影”、“新興感染症”、“中東呼吸器症候群”のパートでご講演されました。

ジェンナーの天然痘ワクチンからポリオ、麻疹などのお話、微生物の感染と免疫、ワクチンの種類など。

光と影では子宮頸がんワクチンが取り上げられてました。

またインフルエンザウイルスやC型肝炎ウイルスなどのRNAウイルスの脅威(特にSARSコロナウイルス)、また最近ではMERS感染症など、幅広いご講演でした。

これからインフルエンザの時期ですし、予防接種も始まりつつありま寿司、今回のフォーラムで、ある種復習にもなりましたし、改めての知識の確認が出来たと思います。

奇しくも昨日はノーベル医学生理学賞の受賞が決まり、大村智・北里大特別栄誉教授が長年にわたり微生物が作る有用な化合物を探求し、1979年に発見された「エバーメクチン」は、アフリカや東南アジア、中南米など熱帯域に住む10億人もの人々を、寄生虫病から救う特効薬へとつながったと言われてます。

今回のワクチンフォーラムで少し気持ちがあり、今回の受賞嬉しく思った次第です。

改めて、大村智・北里大特別栄誉教授、おめでとうございました。

ワク〜2 ワク〜3 ワク〜4 ワク〜5 ワク〜6

2015.10.02
📖小倉肝炎医療連携セミナー📖

昨日(10/01)は『小倉肝炎医療連携セミナー』が開催されました。 今回は1st announcementで腎臓関係との医療連携でした。 近年C型慢性肝炎の治療もIFN(インターフェロン)+リバビリン療法から、直接作用型抗ウイルス剤(DAA:Direct Acting Antivirals)用いた治療に変わり、非常にC型肝炎の治療奏功率(場合によっては100%近くの奏功率)も上がり、昨年私も形成外(皮膚)科や眼科医療機関中心に肝炎治療の啓蒙行いましたが、1-2回ではなかなか他科の先生方に周知していただくのに難しいいものがあり、根気よくやっていかないと、と思っていたところでの今回の他科連携セミナーでした。 今回は腎臓関係で、今まで腎臓疾患の患者さんはリバビリンが腎毒性があり、IFN単剤の治療が主体で、IFN+リバビリンの2剤併用や、DAA加えた3剤併用患者さんに比し非常に奏功率が悪かったのですが、昨年発売されたIFNフリーの薬剤は腎臓疾患の方にも使用できるということで、C型肝炎の奏功率も上がるということもあり、参加の先生方にも非常に興味を持って頂くことができました。 元来腎臓で透析などは感染症に非常に留意しており、ウイルス肝炎検査も年2回行っての管理ということらしいです。 が、多くはC型肝炎ウイルスの有無だけで、実際のC型肝炎患者さんのウイルスの種類や量などの精査はされてないことが多いようで、今回のセミナーでも「どうやって調べるのか」、「わかったらどうしたらいいのか」などの質問もあり、非常に興味を持っていただき有意なセミナーとなった感がりました。 今回は腎臓関係でしたが、やはりC型肝炎そのものの掘り起こしには、形成・皮膚科関係への啓蒙が重要と思う次第で、今後このセミナーの継続とともに他科との連携深め、一人でも多くのC型慢性肝炎患者さんの有益性が高めればと思います。

肝炎−2 肝炎−3 肝炎−1

2015.09.29
肺炎球菌ワクチン講演会

昨日(9/28)、『プライマリケアにおける劇症型の肺炎球菌感染症の回避』という肺炎球菌ワクチン関連のIT講演会がありました。

今までは昨年からの肺炎球菌ワクチン定期接種制度が始まったこともあり、肺炎球菌ワクチンの接種推奨等の講演会が多かったのですが、肺炎球菌は発症する疾患は肺炎が有名で、確かに肺炎の原因菌の約5割強が肺炎球菌であり、その死亡率も高齢者では3040%と高く、また肺炎だけでなく、肺炎球菌感染により感染性心内膜炎や、感染性仮性動脈瘤、菌血症などの侵襲性感染症の原因にもなります。

今回の講演でも「40代の女性で摘脾の患者さん、感冒様症状でクリニック受診され、抗生剤の点滴に抗生剤の内服処方で一旦帰宅後、意識障害となり3次救急病院急搬も同日未明に急逝の転帰」となった症例の紹介がありました。

実際こういった症例は稀だとは思われますが、高齢者や小児などに限らず、比較的若い人でも何らかのリスクがあればこういった劇症化の転帰を呈すこともあるということです。

肺炎球菌ワクチンは昨年の65歳以上定期接種で、本年3月時点で65歳以上の約3割が接種した推計となっているようです。(欧米では6割前後)

数年前まで数パーセントであったのが、昨年からの定期接種制度で徐々に接種率の向上が認められているようです。

この肺炎球菌ワクチンの定期接種は、今までも女性での健康寿命延伸ということで女性特有の骨粗鬆症など健康寿命に影響が想定できるものの予防医療強化という意味合いと同じで、この肺炎球菌ワクチンも肺炎球菌による肺炎球菌感染症を予防することで健康寿命の延伸にも繋がることと思います。

肺炎球菌は,とくに冬と春の初めに一般に人の気道に定着する。拡大は飛沫によることも多く、これからの時期インフルエンザもあり、肺炎球菌ワクチンの定期接種もありますが、インフルエンザと同時接種も推奨されてます。

クリニックでは7年前の開院当初よりインフルエンザとの同時接種を勧めておりましたが、今後も高齢患者さんには現状通りの肺炎球菌ワクチン推奨行っていきたいと思います。

肺炎−2  肺炎−1

2015.09.26
📓医療問題研究会📓

昨日(9/25)定例の弁護士会の『医療問題研究会』がありました。

今回も事案として内科系や外科系と多数の案件が提示されました。

後の懇親会でも、今回提示された事案以外での論議もあり盛り上がりました。

今回、来月の研究会が11/30から11/29へ変更で、弁護士会館で『カルテも見方』講演の依頼が改めてありました。

今までの2回ほど同様の講演はしていたのですが、今回は電子カルテ含めた講演依頼です。

弁護士先生方へどこまで有益な講演になるかわかりませんが、一助になればと思い行わさせていただきます。

医問医問−2

 

2015.09.25
💉平成27年度インフルエンザ予防接種のご案内💉

平成27年度インフルエンザ予防接種のご案内

  1. 予約開始 平成27924日(木)
  2. 接種期間 平成271013日(火)〜平成271219日(土)
  3. 接種形態 基本予約制で行っております。

     かかりつけの患者さんは外来時に接種日程の確認をさせて 

     いただきますが、一般の方は下記までご連絡の上予約をお

     願いいたします。

※予約番号 TEL 093-512-5068

  1. 接種料金について

平成27年度の接種料金が、以下の理由で変更となっております。

→平成26年度までのインフルエンザワクチンは、A2種とB1種の3価のワクチンでしたが、今年度はこれまでのワクチンにさらにB型1種の型を加えた4価のワクチンとなっております。

 

  平成27年度インフルエンザワクチン製造株

    A型株

     ・A/カリフォルニア/2009(X-179A)(H11)pdm09

     ・A/スイス/9715293/2003(NIB-88)(H32

    B型株

     ・B/プーケット/3073/2013(山形系統)

      ・B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)

  インフルエンザワクチンの製造株は日本全国共通のものです。

  医療機関によって差がないため、どこで接種されても同じです。

 

したがいまして、ワクチンの納入価格が高くなった分、接種料金も高くなっておりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。

 

  • 今年度のインフルエンザワクチンの1回接種量は、昨年と同じです。

 6ヶ月以上  3歳未満  = 0.25ml   (必ず2回接種します)

 3歳以上   13歳未満 = 0.5ml   (原則2回接種します)

 13歳以上        = 0.5ml   (原則1回接種です)

 

以上、ご確認の上、よろしく願いいたします。

               医療法人さがら内科クリニック 院長

2015.09.25
小倉内科医会実地医家講演会

昨日(9/24)は、小倉内科医会実地医家講演会がリーガロイヤルH小倉で開催されました。

今回のテーマは『慢性腎臓病のリン管理:リン制限をいつ始めるべきか』という演題で、自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授である黑尾誠先生にご講演いただきました。

今回のテーマは腎臓専門医や透析専門医以外の、一般実地医家の先生方にはあまり馴染みのない(少なくとも私には( ´ ▽ ` )ノ)テーマで、少々敷居の高い感があるものでした。

ただ、リンやカルシウムなど体内のミネラルが正常に代謝されるのには、腎臓が重要な働きをするといったくらいで、馴染みがないからこそ一度勉強という意識で今回の聴講です。

そこで今回のメインでのリンですが、ただ腎臓とリンというわけでなく、副甲状腺や骨の関わりや、、カルシウムやリンが正しく代謝されなければリン代謝異常でリン酸カルシウムによる血管がガチガチに硬くなる「血管の石灰化」が起こり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも上がるという血管系など、当然のことながら全身に関わるということです。

そういった意味でも、リン代謝に今一度意識を向けるといったいい講演会となったと思います。

また、今回の講演会でこういった普段あまり意識しない(してないといけないのですが>* )))><)テーマでの講演会に出ることで、さらに診療の幅を拡げ、患者さんへの有益な診療へと還元できればと思った次第です。

リン−3 リン−2 リン−4 リン−1

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