北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2015.07.15
熱中症ヽ(´o`;
今日も暑い日となってますが、HPの診療案内にも掲載し、以前にもブログアップしたこともあるのですが、私見ながらいよいよ本格時期となり、全国でも多数の患者さんが発生しているニュース散見し、再度再掲させていただきます。まずは、熱中症(heat illness)とは、ですが
熱に“あたる”という意味で、暑熱環境によって体温の調節機能が破綻するなどして、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れて生じる障害の総称です。時として、早期対処しないと死に至る可能性のある病態です。熱中症の病型として
熱失神:暑熱環境下では体温調節のために皮膚血管が拡張する。それによって
血圧が低下し、脳血流が減少して起こるもので、めまい、失神などが
みられる。脈 は速く、弱くなり、顔面蒼白、呼吸回数の増加、唇の
しびれなどがみられる。長時間立っていたり、立ち上がった時、運動
後に起こりやすい。
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熱疲労:大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水が起こり、熱疲労
の原因となる。症状は、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気など
がみられ、汗から塩分も失われるため、水を飲んでも塩分が補給され
ないと脱水を回復することができない。
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熱けいれん:大量に汗をかくと水と塩分が失われ、汗の塩分濃度は血液の塩分
濃度より低いため、血液の塩分濃度が高くなる。その状態に水だ
けしか補給しなかった場合、反対に血液の塩分濃度が低下して、
足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる。
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熱射病:高温環境下で激しい運動を行うと、運動により発生した熱が体表面か
ら発散できず、体温が上昇し体温調節中枢神経に障害が起きる状態。
熱射病は異常 な体温の上昇(40℃以上)と意識障害(反応が鈍い、
言動がおかしい、意識がない)、足がもつれる、ふらつく、転倒する
などを特徴とし、頭痛、吐き気、め まいなどの前駆症状やショック
症状などがみられる。脳、心臓、肺、肝臓、腎臓などの臓器障害を合
併することが多く、死亡率が高い。
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日常生活の予防・注意点としては
1.暑さを避ける(まず、これが最も重要ですが)
2.服装にも工夫。
3.こまめに水分を補給
4.急に暑くなる日に注意
5.個人の条件を考慮
EX1)高齢者:特にこまめに水分をとるように努め、睡眠中の熱中症を避けるために寝る前にも水分をとりましょう。入浴はぬるめの湯で短時間、また暑さを感じにくくなるため部屋に温度計などを置き、窓を開けて風通しをよくして、高温環境下を避けましょう。
EX2)小児:成人に比べ体表面積が大きいことから周囲の熱を取り入れやすく、未発達な発汗機能によりわずかな時間でも熱失神が起こりやすくなります。
要は、こまめに水分をとるように努め、涼しい環境下で十分な休息を与え、発熱を促進する服装や上着の着脱に気をつけましょう。
“熱中症”は時として生命をも脅かす病態です。
油断せず、自分の体の過信せず、気をつけましょう。
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ちなみに余談ですが、大塚から出ている、
OS- 1(オーエスワン・大塚製薬工業)というのがあります。これは厚生労働省許可・特別用途食品 個別評価型・病者用食品で、「オーエスワン」は、WHO(世 界保健機関)の提唱する経口補水療法(Oral Rehydration Therapy;ORT)の考えに基づいた飲料(経口補水液)で、その電解質の組成はORTを発展させた米国小児科学会の指針に基づいています。
経 口補水液(Oral Rehydration Solution;ORS)は、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとブドウ糖の濃度が調製されており、ナトリウムとブドウ糖を一緒に摂取 すると小腸粘膜に存在する共輸送体により同時に吸収され、水分の吸収が促進されます。WHOはじめ欧米でORTに関するガイドラインが策定され、軽度から 中等度の脱水状態の水分・電解質補給に使用されています。
乳幼児から高齢者の軽度から中等度の脱水状態時の経口補水液として、そしゃく・えん下困難な場合(オーエスワンゼリー)にも適しています。
以上、専門の先生からは大雑把な内容といわれるかもしれませんが、このブログで少しでも“熱中症”に対しての啓蒙になればと思います。

 

2015.07.15
北九州市立医療センター医療連携会

昨日の7/14ステーションホテル小倉で、北九州市立医療センターの医療連携会がありました。
豊島里志病院長の挨拶に始まり、市立医療センターの脳神経外科と心臓血管外科の現在の取り組みのご紹介があり、有馬透総括副院長からの各部署の職員紹介とありました。
市立医療センターの連携会とあって、例年多くの関係者の参加があるのですが、今回も市内のみならず、京都・豊前市に直方、遠賀、福岡(博多)、下関と幅広い地域からの参加があり、医療センターの期待度が伺えたと思います。
近年は我々開業医への門戸も、こういった連携会で大分敷居も低くはなってきたと思いますが、今後も更なる開業医との連携が良くなることを願ってます。
医療瀬センター職員の皆様、参加された皆様、お疲れ様でした。
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2015.07.14
開院祝い❗️-(2)

今回も開院祝いということで、木彫りの品を頂きました。
作は渡辺一夫さんといい、北海道は釧路の在住の木彫り作家で、ほのぼのとした暖かさが宿るレリーフや立像が特徴で、今回の作品も『森のゆりかご』というお題で、木枝に鎮座する気持ちよさげな梟が描かれた木彫りです。
ぬくもり溢れる、素朴ながらも力強さを感じる作品です。(作品展で展示してあったということで、今となったようです)
クリニックのどこに飾るか、前回の手嶋啓輔作の一筆絵『絆双龍』同様思案中です。(⌒-⌒; )
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2015.07.13
健診サポート

一昨日と昨日の土・日(7/11-7/12)、東京の健診専門クリニック「笹塚クリニック」の、北九州での健診ドクターサポートをしてきました。
ドクターサポートと謂いましても、基本医学的な助言を受診者にお話・指導するだけですが、受診者は、全くの健康者から、既往歴があり、かかりつけのある方や、全く医療機関にかかってなくて多少問題のある方等々の方々、また受診者は市内にとどまらず、豊前や筑豊、はたまた粕屋など広範に渡って来られており、この健診の年に3回(年1-2回の方も)の健診で、普段診ていない私が助言することや、下手な助言で不安にさせるのも問題があり、受診者が惑わないようにと、多少の気遣いが入ります。
結果は後日郵送されると思われますが参考にされ、次回11月の健診に受診される方は、今回の結果もとにお話ができればと思います。
土日で100名余の受診者で、スタッフの皆様、受診者方々お疲れ様でした。
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2015.07.10
医療連携会

昨日は北九州総合病院主催の「第5回あべやま連携の会」に参加。
今回は、openingが木原康之内科主任部長で始まり、講演として循環器内科部長の近藤克洋先生の『抗血栓療法の最近の知見』ということで、欧州心臓病学会(ESC)ガイドライン踏まえ、本邦での実臨床にどのように影響があるかなどお話していただきました。
近藤先生の前段で同じく循環器内科の河原慎司先生から「冠動脈CTの有用性」のお話もありました。
closingでは高水間亮治副院長から来年の新病院についての案内もあり、講演会後の懇親会では永田直幹院長からも新病院の御説明があり、北九州総合病院も新たな局面を迎えるにあたって、スタッフの充実を図るなど着々と進んでおり、活気がみられました。
来年のこの会は、新病院移転後の会となるかと思われますが、また楽しみもできたと思います。
余談ですが、北九州総合病院新病院の移転は、来年の5月1日と伺いました。
クリニックも4月30日に引き渡しいただき、5月1日の引越しで、5月7日からの診療開始(北九州総合病院は5月9日からの開院)ということで、何か縁を感じてる次第です。
クリニックから更に近くもなりますし、今後の医療連携がもっとsmoothに行くことを願っております。
北九州総合病院の皆様、参加された医師会等の先生方、お疲れ様でした。
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2015.07.09
勉強会報告

昨日の7/8に認知症治療薬ガランタミン(商品名:レミニール®)の勉強会がありました。
アルツハイマー病患者の脳には黒い斑点状(老人斑)が点在します。
その要素がβアミロイドと呼ばれるものです。
βアミロイドは少量である場合には無害なのですが、たくさん集まると有害なものに変わってしまいます。
最初にアルツハイマー患者の脳からアルミが検出されたのは1976年で、カナダの病理学者が発見しました。
アミロイド班(老人斑)は、βアミロイドと呼ばれるタンパク質が、大脳皮質などの神経細胞の周囲に沈着して出来るという過程でが認知症です。
現在認知症には4つのアルツハイマー病治療薬が承認されてます。
ドネペジル(日本名:アリセプト®、ドネペジル®)、リバスチグミン(日本名:イクセロンパッチ®/リバスタッチパッチ®)、ガランタミン(日本名:レミニール®)は、軽度から中等度のアルツハイマー病の治療に使用されます(ドネペジル(日本名:アリセプト®、ドネペジル®)は、高度のアルツハイマー病にも使用可能)。メマンチン(日本名:メマリー®)は、中等度から高度のアルツハイマー病の治療に使用されます。
これらの医薬品は、ニューロン間の情報を伝達する化学物質である神経伝達物質を制御することにより機能します。
思考、記憶および発語能力を維持するのに役立ち、特定の行動・精神症状の改善にも役立つ可能性があります。
しかし、これらの医薬品は、アルツハイマー病の病態そのものの進行に変化を与えるものではなく、人によって有効な場合も、そうでない場合もあり、また、限られた期間のみしか効かない場合もあります。
アルツハイマー病のよくある行動・心理症状には、不眠、興奮、徘徊、不安、怒りおよびうつ等があります。
現在これらの症状に対し、なぜ起こるのかを研究し、それらに対処するための新しい治療法(薬物療法および非薬物療法)について検討されてます。
行動・心理症状の治療により、しばしばアルツハイマー病の人の気分は落ち着き、介護者にとっては介護がしやすくなりますこともあり、これらに前述の薬剤の適切な使用でかなりのコントロールも可能となると思います。
今現在認知症患者さんの行方不明や、介護者との無理心中など社会問題化されており、より認知症の病期にあった治療やサポートがこれから重要になると思われますし、それを今後は地域の実地医家の先生方が関わっていかなければならないと思います。
今回はガランタミンの勉強会でしたが、今後も現在ある4種の薬剤の特徴や患者さんの状態に合わせて、ここに合わせた治療が求められると思われますので、今後の研鑽も欠かせないと思います。
ご講義ありがとうございました。
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2015.07.08
開院祝い❗️

昨日知り合いから開院祝いとして絵画の頂き物しました。
“一筆”昇り竜の絵で、一筆龍絵師 『手島 啓輔』作の、非常にいい頂き物したと思います。
画は“夫婦竜の昇り竜(絆双龍)”ということで、ありがとうございました。
新築移転での開院以来多くの方々よりお祝いや激励を頂きましたが、開院2ヶ月経った今もこういったお祝い有難いものです。
これからのクリニックの糧となると思います。
更に精進して頑張ります。
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2015.07.06
研究会報告

一昨日の7月4日の土曜日に福岡大学メディカルホールにて『第11回福岡PEG研究会』がありました。
今回は、今までPDN(ペグドクターズネットワーク)で謂れてきた『再び食べるための胃瘻』をメインテーマとして、まずは口腔ケア中心に歯科医の立場から特別講演があり、また医師、歯科医、訪問看護師、言語聴覚士でのワークショップでの討論会という形式で開催されました。
一昨年の診療報酬改定で、胃瘻に関し、造設患者の経口摂食が求められるようになったのも契機にはなったと思います。
ただ、では「即食べるための胃瘻」、といって口腔ケアでは如何の斯うのといっても、中々難しいものがあります。
会では、今まで回を重ねて“胃瘻とはなんぞや”、“造設時の注意点・合併症”、“胃瘻の合併症の対応”、“胃瘻管理上の問題点”、“経管栄養剤の選定”、“口腔ケア・チーム医療”などなど様々論議してきた上での、今回の『再び食べるための胃瘻における口腔ケア』としての今回のプログラムでした。
今後は、更に『再び食べるためにはどうしたらいいか』を口腔ケアだけでなく、胃瘻⇨患者の適応条件や認知症患者の胃瘻の是非、再び食べるためリハビリテーション、多職種や地域の医療連携などなど、まだまだ議論しなければならない問題も多々あるのも事実だと思います。
この「福岡PEG研究会」は、来年から「福岡半固形化栄養法研究会」と合同開催されます。
したがって、福岡PEG研究会単独での開催は今回が最後で、以上の案件について今後の合同開催で更なる論議が必要になろうかと思います。
私たち世話人も、今まで以上に協力し、これからの合同開催を盛り上げていきたいと思うところです。
今回も多数の 参加の皆さん、お疲れ様でした。
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2015.07.03
講演会参加報告

昨日の2日に「糖尿病と循環器疾患」関係の勉強会に参加です。
今までも糖尿病を中心とした認知症や癌関連など、やはり糖尿病が生活習慣病に起因する疾患の諸悪の根源疾患のような話が最近多い中、今回も糖尿病でコントロールの不良の方、もしくは低血糖症状呈する方、単に糖尿病の患っている方でも、心血管イベントに対するリスクが健常人に比し高いということです。
特に糖尿病のコントロールの指標の一つであるヘモグロビンA1c>8.5%を越えると、細小血管障害や冠血管障害のリスクが急に高まるようです。
こういったことからも、糖尿病には『2013熊本宣言』にあるように血糖コントロール目標を6-7-8⇨ヘモグロビンA1c%未満(血糖正常化を目指す際の指標)、7%未満(合併症予防のための目標)、8%未満(治療強化が必要な際の目標)という血糖コントロールの目標が呈されました。
現在、認知症も非常に社会問題化してますし、これに糖尿病の問題。
現在、透析も糖尿病からの糖尿病性腎症からの腎不全が、通常の腎疾患からの腎不全の患者さんより多くなってるという現実もあり、これらが現場の医療費の増加の要因とも謂われてる面もあります。
以上より、今回は循環器での心血管イベントの絡みの勉強会でありましたが、やはり糖尿病のコントロールが如何に大事か、引いては良好なコントロール目指すことで、様々な合併症予防に帰するか、また近年新たな糖尿病治療薬が種々出てきており、治療する側もされる側もいろいろな治療法の模索も可能になってきてると思うので、患者さん一人一人に合わせたcustomizedされた治療が糖尿病専門医のみならず実地医科での診療でも今後求められると思います。
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2015.06.30
研修会報告

先日の25日、市商工貿易会館でおこなわれた「平成27年度第1回小倉地区多職種連携研修会・第7回小倉医師会かかりつけ医認知症の会合同研修会」に参加です。
北九州医師会内科医会は、ものわすれ・認知症に関して気軽に相談できる「かかりつけ医」オレンジドクターを医師会の研修等で認定しており、当クリニックもオレンジドクターとして地域の認知症患者さんや、そのご家族等へのアドバイス等行っておりますが、今回の研修会は『認知症ケアの倫理』ということで、今まで認知症の研修会や講演会とは多少毛色の違う勉強会でした。
認知症患者にも人格があり、それを如何に尊重しconsultationするかといった内容でした。
とはいっても認知症の患者さんのどこまで人格を尊重するかは非常に難しく、そこで“倫理的気づき”と“倫理的ジレンンマ”が対立するといったことでした。
細かく記せば長々となるのですが、要は倫理の4原則(自立尊重原則・善行原則・公正原則・無危害原則)に沿っての管理ケアが重要ということらしいです。
なかなか難しい話でありましたが、認知症患者さんといえども、医療を行うにしても、施設入居等にしても、要はしっかりとした“患者さんの知る権利”、“選択する権利”であるインフォームドコンセント(情報公開・理解・自発性・意思能力・同意の5つの構成要素)が重要ということだと思います。
こういったことに関しては、様々ご意見もあろうかと思われますが、今回の研修通じ、こちら(医療・介護者) の都合だけの一方通行的な管理はダメで、認知症といえど患者さんの思い(本心)を探る努力も必要だということだと改めて思いました。
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