北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2016.11.17
〜・〜北九州わからん研究会〜・〜

昨日(11/17) ホテルクラウンパレス小倉で、『北九州わからん研究会』が開催されました。

この会は医師会員有志で集まってる会で、日頃日常診療で悩ましい症例や、皆で検討してほしい症例などを持ち寄って検討議論する会です。

また、時期に応じては、各々の専門性についての自主講義なども行われます。

会は基本オープンな会ですが、1015名程度の少人数で行われます。

私も以前、20歳代の若い男性で“急性大動脈解離”症例を経験したので、この会で胸のレントゲンなど提示させて頂き、皆でレントゲンの見方など供覧しながら検討していただいたりもしました。

今回は、まつもとクリニック院長で腎臓専門医の松本透先生から「尿路感染症—A to Z—」のご講義いただき、尿路感染症の機序や、エコーを用いての膀胱尿管逆流現象の診方、市の医師会の尿検体をこの5年間調べ有効抗生剤加療などを勉強させていただきました。

症例は御二方の先生よりあり、急性咽頭扁桃炎ならぬ亜急性甲状腺炎であった症例に、糖尿病が絡む急性膵炎2症例の症例提示がありました。

扁桃炎と思っても甲状腺も視野に、糖尿病でDPP-4阻害薬長期処方で膵炎等も留意など勉強させていただきました。

参加された先生方、お疲れ様でした。

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2016.11.16
〜・〜北九州ブロック胃集検読影従事者講習会〜・〜

昨日(11/15)は、市立商工貿易会館で『北九州ブロック胃集検読影従事者講習会』が、“生涯教育講座”兼ねて開催されました。

以前より報告の北九州市の胃がん検診で“胃内視鏡導入”が先月より始まっての今回の講演は、大分大学医学部附属病院の消化器内科学講座教授である村上和成先生の「ピロリ菌と胃がんの関連」を拝聴いたしました。

要は、ピロリ菌検査には、内視鏡での迅速検査はじめ、呼気テストや、血液・尿・便などでの検査と種々ありますが、今では内視鏡進歩や、ピロリ菌の胃粘膜変化がわかってきたことにより、内視鏡所見でもある程度ピロリ菌感染がわかるようになってきました。

中でも、胃粘膜の萎縮性変化が重要で、除菌後この萎縮性変化が速やかな消退がないものは“胃がん”への進展率が高いというものだということです。

したがって、除菌後も定期的な継続した観察が重要ということでした。

近年ピロリ菌検査件数増加に伴い、除菌治療も増加傾向であるようで、本日の新聞でも佐賀県では自治体が主体となって、中学3年生に尿でのピロリ菌検査をして、感染者には除菌治療までする自治体もあるようで、より早期の発見・治療が重要ということなのだと思います。

我々実地医家でも、もちろん“がん”の発見、それもできるだけ早期での発見をする、ということは重要ではありますが、胃がんの8割がピロリ感染といわれてることより、健診などでも“がん発見”のみならずピロリ感染性胃炎などないかなど視野を拡げた視方も重要な健診の役割と感じた次第です。

村上和成先生、ご講演ありがとうございました。

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2016.11.14
〜・〜北九州アレルギー講演会〜・〜

一昨日(11/12)土曜日にステーションホテル小倉で『北九州アレルギー講演会』が開催されました。

本講演会は今回新たに発売されたアレルギー性鼻炎の新薬“ビアノア錠(20mg)”の発売を記念してでの講演会で、産業医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授である鈴木秀明先生座長のもと、これまた今年度より新規に開校した東北医科薬科大学耳鼻咽喉科学教授太田伸男先生より「アレルギー性鼻炎の診療」のご講演を拝聴いたしました。

ご講演は、まず昭和54年の琉球大学を最後に医学部新設がなく、今回30数年ぶりに医学部を開校した大学のお話から、また耳鼻科というかがどんな科なのかと耳鼻科の紹介、現在耳鼻科の外科手術も内視鏡下での手術が多くなり、患者さんへの侵襲性負担など随分軽減した治療が進んでるといった耳鼻咽喉科の“パラダイムシフト”のお話もありました。

その中で今回の新薬“ビラノア錠”、既存の抗アレルギー剤と比較で、ザイザイルやアレロック、タリオンはTmax-1hrが最速で、鼻汁やクシャミ、鼻閉に即効性がある薬剤ですが、今回の“ビラノア錠”も勝るとも劣らない効果があるようで、また更にクスリの特徴が“脳内ヒスタミン” 占拠率が非常に低い、というよりマイナス値らしく、全くもって眠気のない抗アレルギー薬剤なので、添付からも「車の運転注意」の文言もないようです。

またまた更に、これは本日ですが薬価も発表になり、何と既存抗アレルギー製剤の中でも下から2番目の低薬価で、尚且つ用法は11回空腹時ということで、患者さんへのコストパフォーマンスも非常に良い薬剤ではと思われます。

メーカーの回し者ではありませんが、ほぼクスリの説明となりましたが、この薬剤であれば花粉症の方など通年性でも服用が可能と思われますので、こういった薬剤がまだまだ出ればと感じた次第です。

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2016.11.10
〜・〜明日の認知症治療を考える会〜・〜

昨日(11/10)は北九州市八幡東区にある千草ホテルで『明日の認知症治療を考える会in八幡』が開催されました。

演題は「アルツハイマー型認知症におけるAchE-Iの使い分け」を菜の花診療所理事長北村ゆり先生から、西野病院院長西野憲史先生座長のもとの講演会でした。

北村先生は大学で助手の時代から認知症の研究をされていたようで、認知症に対しても造詣のある先生で、今回は自験例踏まえてのご講演でした。

先日の認知症での講演された東海大学医学部内科学系神経内科学准教授馬場康彦先生より“抗認知症薬では認知症は治らない”といわれており、基本そうではあるとは思いますが、今回ご講演された北村先生では、抗認知症薬の出現で確実に認知症患者さんの生命予後は長くなったというご意見でした。

いってみればいずれも、抗認知症薬は(当然ですが)認知症を治すものではなく、進行を遅らせる、認知症諸症状の出現抑制などなどで、確かに認知症を治癒させるものではないのですが、抗認知症薬が出て以来、認知症患者さんの質も変わってきたのは確かだと思います。

そういった中での“抗認知症薬”は、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AchE-I)といわれる薬剤が現在3種類あり、そのそれぞれが微妙に治療効果で差もあるので、認知症患者さんにあった治療薬の使い分けを要すというのは必要出ると思われます。

今回も表題で“AchE-Iの使い分け”といったものでの講演でしたが、先生は自験例通じての使い分けであり、これは個体差などもあり、参考にはなるものの、実際には認知症治療ではAchE-I剤のみならず、抗うつ薬や睡眠導入剤、抗不安薬などなど、患者さんの症状(介護者の困ってること)に応じた治療薬剤の調整が必要と思われました。

要は、認知症患者さんに“認知機能を如何に維持させるか”、また“介護者への認知症患者さんに対しての良質なケアとは何か”などが重要と思われます。

そこに我々のような実地医家での医療機関が如何にサポート出来るか、また認知症患者さんの受け入れ医療機関との連携などが重要と感じました。

幸いクリニックでは近隣医療機関での連携も幾つかあり、相談にも気軽に応じていただけることより、今後は連携医療機関とのもっと密な関係のなか、認知症患者さんへのサポートFeedbackが出来ればと思います。

なお、昨日は4つの講演会とのbookingで、流石に全ては無理であり、同じ施設で行われてるのもあったりで、今回は少し離れた千草ホテルでの講演会参加でした。(*´∀`*)

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2016.11.08
〜・〜北九州高尿酸血症懇話会〜・〜

昨日(11/7)ホテルクラウンパレス小倉で『北九州高尿酸血症懇話会』が開催されました。

ちょっとマイナーな感の研究会ですが、“高尿酸血症”って=“痛風”というくらいで、わかってそうでわかり得てない感もあり参加でした。

演題は北九州戸畑区でご開業されてる医師会でも大先輩の後藤クリニック院長後藤誠一先生の「高尿酸血症におけるトピロリックの有用性について〜自験例の検討〜」と小倉記念病院副院長金井英俊先生の「高尿酸血症に対する治療の重要性について〜臓器保護の観点から〜」のご講演でした。

両先生とも尿酸とは何ぞや、高尿酸血症治療の歴史変遷、で、最近市場に出た新たな高尿酸血症薬の優位性等々について、お互いそれぞれの立場からお話をしていただきました。

「尿酸」は一般的には血液検査でも日陰者呼ばわりのような扱い(?)

尿酸が高いと、やれ「痛風」や「動脈硬化の原因」になるといわれ投薬、といったことになることが多いと思われます。

が、尿酸は非常に強い抗酸化力をもっており、一般に抗酸化力の強いといわれるビタミンCの約6倍もの抗酸化力を有してるといわれてます。(同時に、神経保護作用も有しますが)

ちなみにですが、人間は進化の過程で霊長類も2500万年前まではビタミンC合成が出来ていたものの、柑橘系などの豊富な森林に住むようになり容易にビタミンC摂取ができるようになり、次第にその合成の遺伝子欠損によりビタミンC合成ができなくなり、代わりに登場してきたのが「尿酸」ということのようです。

ただ、尿酸も血中濃度が7mg/dl以上では過飽和となり、血管や関節軟骨に沈着し痛風発作や腎機能障害などの発症となります。

やはり基本食事療法が主体となり肉や卵、ホルモンなどに気をつける指導となることが多く、特に過度な脱水や運動、飲酒などでは体内に“活性酸素”が大量に発生この過剰な活性酸素がDNAや細胞膜を傷つけ、究極にはDNA損傷引き起こし“がん”の発生となるというものです。

ただ、現在では高尿酸血症は生活習慣や、肥満、メタボリックシンドロームとの関わりで、その転帰として“脳心血管病”へのリスクが高まるということが現状では懸念もされてます。

いわゆる“痛風からのパラダイムシフト”が引き起こされ、血清尿酸値が高くなるにつれ、血糖異常での糖尿病や高血圧徴候、コレステロールや中性脂肪などの脂質異常症などとパラレルな相関があります。

こういった関係は“たかが尿酸、されど尿酸”ということで、今後は実地医家でも「尿酸」には今まで以上にしっかりとした指導が必要と戒められた気が致しました。

後藤先生、金井先生、ご講演ありがとうございました。

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