北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

ブログBlog

2016.05.28
📓・医療問題研究会・📓

昨日は弁護士会の『医療問題研究会(医問研)』の定例会でした。

事案は4件で、1.胃癌術後直腸癌併発症例、2.糖尿病患者さんの胃癌腹腔鏡症例、3.SMA症候群での絞扼性イレウス症例、に4.抗生剤ショック症例と今回は消化器系の症例が多く多少やり難い面がありました(-.-;)

いずれの事案も何とか助言は出来たと思いますが、難しい事案もあり勉強にもなりました。

博多から、下関からと弁護士先生の参加もあり、参加された先生方お疲れ様でした。

検討会後は恒例の親睦会で終了です!(^o^)!

医問研

 

2016.05.27
〜・〜北九州HBVセミナー〜・〜

昨日5/27講演会トリプルブッキングの中、リーガロイヤルホテル小倉での『北九州HBVセミナー』に参加です。

今回は北九州医療センターの内科部長で肝臓専門医の河野聡先生から「B型肝炎に核酸アナログを投与すれば、それで安心なのか?」という演題でご講演いただきました。

現在B型肝炎は、C型肝炎の現在の治療に比し十分有効な治療はありませんが、この核酸アナログ製剤が出てからは、B型肝炎患者さんを比較的安定にコントロールできるようになり、多くのB型肝炎患者さんが服用されてきてます。

が、良好にコントロールされてるがために、ただ漫然と核酸アナログ製剤での治療継続が良いのかという面からのご発表で、治療目標は発癌抑制なのか、肝機能維持なのか、など患者さんの病状に応じて治療の必要性をご教授頂きました。

特別講演での香川県立中央病院高口光一先生からは、「B型肝炎の最近の話題〜再活性化予防も含めて〜」で、B型肝炎全般のお話をご講演いただきました。

B型肝炎患者さんで一般にキャリアといわれるHBs抗原患者さんで、先生の病院だけでもよく術前などで測られるHBs抗原で陽性患者さんの約7割がすり抜けてフォローされてないということで、如何にもれなく肝臓内科へ受診できるかという電子カルテを通じての取り組みのお話もありました。

このようにしっかりとした病院でも、これだけ多くのすり抜けがあるということは、市中では一体どれくらいあるのかということを痛感させられたような感がありました。

また、先日も投稿させていただきましたが、B型肝炎の“再活性化”の問題にも触れており、特にHBs抗原陰性の患者さんで再活性化率が高く、また劇症化する患者さんが多いというデータをだされ、今後ただ単にHBs抗原だけでなく、HBs抗体やHBc抗体の測定の必要性をお教えいただきました。

ただ、現実これらを測定するとなると患者さんへの負担(保険不可のあり)の問題もあり非常に難しい面もあるのですが、C型肝炎は治癒したが、B型肝炎が再活性化し劇症化したなんてことは冠者さんにとっても非常に不利益なことでもありますし、そういった面からもしっかり患者さんと十分にお話をしながらだとも思います。

両講演非常に勉強になり、ありがとうございました。

HBV-2 HBV-1 HBV-3

2016.05.25
〜・〜〜・とびうめネット・〜〜・〜

とびうめネット=福岡県医師会診療情報ネットワークの新たな試みで、“とびうめネット”登録医療機関に患者さんが登録されると、体調がすぐれない時や、具合が悪い時など緊急時に、かかりつけ医や病院、消防・救急隊が連携して患者さんの医療支援するネットワークです。

また、患者さんが基幹病院で受けた検査結果や治療方針等が、かかりつけ医の診療所等でかかりつけ医と閲覧出来ることにより、良質な医療サービスを利便性よく受ける事ができます。

したがって、既往歴や、過去に受けた検査結果を詳しく説明できない場合も、安心して診療が受けられますし、紹介時にレントゲンフィルムなどのデータを持参する必要がなくなったりと、非常に患者さんにとってもメリットあるネットワークサービスです。

もちろんこのネットワークサービスは特殊な回線を用いており、患者さんの個人情報保護もされてるネットワークサービスです。

今回このネットワークサービスを拡げていくにあたっての医療機関向けの説明会が、昨日の5/24に小倉医師会館でありました。

これから徐々に拡がっていくのではと思います。

参加された先生方、お疲れ様でした。!(^o^)!

とびうめー2 とびうめー3 とびうめー1

2016.05.23
📓〜・『日医かかりつけ医機能研修制度平成28年度応用研修会』・〜📓

昨日の5/22日曜日クランドハイアット福岡「ザ・グランド・ボールルーム」で『日医かかりつけ医機能研修制度平成28年度応用研修会』の開催でした。

この日医かかりつけ医機能研修制度は今年の4月から日本医師会が「かかりつけ医機能」のあるべき姿を評価し、その能力を維持・向上することを目的の制度で、本研修制度では、「かかりつけ医機能」として、(1)患者中心の医療の実践、(2)継続性を重視した医療の実践、(3)チーム医療、多職種連携の実践、(4)社会的な保健・医療・介護・福祉活動の実践、(5)地域の特性に応じた医療の実践、(6)在宅医療の実践―の6つを挙げ、これらの機能に沿った形で研修内容が組まれており、「基本研修」「応用研修」「実地研修」の3段階に分類されている研修の今回はその応用研修でした。

研修は日本医師会館で行われるものをサテライト方式で全国の医師会へ配信ということでしたが、福岡県も当初県医師会館の予定でしたが、受講先生方が多いため急遽グランドハイアット福岡での開催となりました。

研修は暑い中、また周囲はキャナルシティと皆楽しそうにしている中、10:00〜17:00まで入退場も厳しく、びっちり缶詰状態で行われ、参加された先生方お疲れ様でした。ヽ(´ー`)ノ

日医−1 日医−2

 

2016.05.18
HCV治療による“de novo肝炎”

C型肝炎治療ガイドライン第5版を公開
HBV,HIV共感染例などの治療対策を追加
ガイドライン・診断基準 | 2016.05.17

日本肝臓学会は「C型肝炎治療ガイドライン(GL)」を改訂し,昨日(5月16日)第5版を公開。

今回は新薬の発売による改訂ではないが,以前から検討されていたSpecial population〔①B型肝炎ウイルス(HBV)共感染例②HIV共感染例③腎機能障害・透析例④肝移植後再発例⑤肝発がん後症例〕についての治療対策が新たに追加された。

HBV再活性化に厳重な注意が必要

今年(2016年)4月に,ダクラタスビル(商品名ダクルインザ)とアスナプレビル(同スンベプラ)を販売するブリストル・マイヤーズ・スクイブから,両薬の併用によりC型肝炎治療中のHBVキャリアまたは既往感染者において,C型肝炎ウイルス(HCV)が低下する一方でHBVが再活性化し,肝機能障害に至った症例があり,死亡例も報告されているとの発表があった。現在,厚生労働省および医薬品医療機器総合機構(PMDA)がHBV再活性化のリスクについて添付文書の「使用上の注意」の改訂の要否も含め評価中であるという。

GL第5版でも「Special populationに対する治療方針」の項目で,この問題についての注意喚起を行っている。「HBV共感染例に対する抗HCV治療においてはHBVの再活性化に厳重な注意が必要である」とし,治療前,治療中にはHBVマーカーをモニタリングし,HBV-DNA量の上昇がみられた場合には核酸アナログ製剤を投与するよう記載されている。

また,「HBV既往感染例に対する抗HCV治療においてもHBVの再活性化には注意が必要である」とし,治療中のALT上昇時などにはHBV検査を行い,再活性化が判明した場合には核酸アナログ製剤を投与するよう記載されている。

慢性腎臓病(CKD)・透析患者に対しては,「積極的に抗ウイルス治療を行うべき」とされており,「CKDステージ別のインターフェロン(IFN)フリー直接作用型抗ウイルス薬(DAA)治療推奨度」がまとめられている(表)。

表. CKDステージ別のIFNフリーDAA製剤治療推奨*1

CKD
eGFR:推算糸球体濾過量,GT:ゲノタイプ,SOF:ソホスブビル,LDV:レジパスビル,OBV:オムビタスビル,PTV:パリタプレビル,r:リトナビル,DCV:ダクラタスビル,ASV:アスナプレビル,RBV:リバビリン

(日本肝臓学会編「C型肝炎治療ガイドライン第5版」2016年5月 p80-81)
http://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_c

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