北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2016.04.27
📓〜・小倉内科医会実地医家講演会・〜📓

昨日(4/26)リーガロイヤルホテル小倉で、「小倉内科医会実地医家講演会」が開催されました。

今回は久留米大学医学部内科学講座腎臓内科部門主任教授である深水圭先生から『CKD診療における診断・治療のコツー難病疾患に対する新たな治療も含めてー』という演題でご講演いただきました。

腎疾患でのCKD診療で難病疾患としての“ファブリー病”と“多発性のう胞腎”(ADPKD)について、腎疾患診療での診断治療のお話をわかりやすくしていただきました。

特にファブリー病に関しては、αガラクトシダーゼ酵素欠損が病態の本体で、これはX連鎖系遺伝での先天的な疾患で、尿蛋白は幼少期から出てるらしいのですが、腎生検含めていつ積極的な診断をするかは悩ましい疾患といえるようです。

ファブリー病自体約6割に原因不明の心疾患の可能性があり、ほか神経・皮膚症状や、眼症状、脳梗塞などあるようで予後も厳しい疾患です。

また、ADPKDは、一般には単発や少数の嚢胞伴う腎のう胞はよく散見するのですが、ADPKDは全く病態が違うようで、尚且つ尿所見異常も少ないようで、ADPKDは腎実質が増大し嚢胞形成あるため、診断がついた時点で両腎合わせて5.000ml以上という多発嚢胞腎となっている(通常の嚢胞腎は腎萎縮下であり、腎臓のサイズ変化は少ないらしい)ことも多いようです。

治療もバソプレシンV2受容体拮抗薬という新しいタイプの利尿薬=“サムスカ”という利尿剤極量使用で数リットルの排尿させるため、同量の飲水をせねばならず患者さんにとっても辛い治療のようです。

こういった蛋白尿の診方や、嚢胞性疾患は一般的には保存的でいいようなものが多い中、留意しなければならない疾患もありということで、分野は専門外ではありますが、実地診療では頭に入れて置かなければならないものだと勉強した次第です。

非常に中身のあるご講演でありがとうございました。

腎−1 腎−2

2016.04.25
📓〜・〜・メチレーション・エピジェネティックセミナー・〜・〜📓

昨日(4/24)東京御茶ノ水駅近くのソラシティカンファレンスセンターに於いて『ウイリアム・ウォルシュ博士によるメチレーション・エピジェネティックセミナー』が臨床分子栄養学研究会主催で開催されました。

ウィリアム・ウォルシュ博士は分子栄養医として数多くの精神疾患患者の治療に関わり、圧倒的な臨床経験を誇る先生で、個別化栄養療法の理論と、それぞれの疾患への応用を詰め込んだセミナーです。

今回は医療関係者向け教育ワークショップで「脳化学への理解」ということで、

①全体概要として、栄養素のバランス欠如と脳機能、栄養素がもたらす力、精神疾患に影響を及ぼす栄養素、金属の代謝、ピロール症、メチレーション障害、エピジェネティクスと神経伝達物質の活性、生化学的機構の個体差、個人に応じた栄養療法

②行動障害とADHD

③うつ病と統合失調症

④自閉症とアルツハイマー病

⑤臨床での対応⇒各種検査、症例、症状及びバランス欠如による個人の特徴、診断、治療設計、治療プロトコル

等々と非常に中身の濃いセミナーでした。

個人的には内科である自身の実地医家として“うつ病”や“統合失調症”、“アルツハイマー病”と興味があっての参加でしたが、栄養素のアンバランスが精神障害を引き起こす主たる原因となっているや、亜鉛欠乏や、銅過剰、フォレート(葉酸)障害、ピロール障害、メチレーション障害、必須脂肪酸、有害金属等々で脳機能不均衡が起こるなど詳細にご講義され、既存の疾患に対して現状での考え方だけでは十分まかなえてないことを認識させられました。

特にうつ病など遺伝因子型(=バイオタイプ・・・5型あるらしい)によっては既存の頻用されるSSRI製剤が、逆に病態の悪化さえもたらすということには驚かされました。

これら少し違った診方をすれば良いのだと思いますが、その術が困難な現状、今回のセミナーではそういったきっかけになったと思います。

まだまだ一夜漬けのレベルですが、更に視野(アンテナ)を拡げて診療現場へフィードバックできればと思います。

メチル化−1 メチル化−3 メチル化−4 メチル化−2

2016.04.23
📓〜・医療問題研究会・〜📓

昨日(4/22)は福岡・山口弁護士会の『医療問題研究会』の定例開催です。

今回は整形外科領域1事案に、消化器外科領域1事案、脳神経外科領域事案の計3事案でした。

各領域での緊急時での対応や、初療時の難しさ、患者・家族への対応等の難しさなど、非常に内容の濃い検討会となりました。

研究会後は、これまた定例の懇親会が行われ、ここでも事案の継続検討などありました。

参加された弁護士先生方、お疲れ様でした。

2016.04.22
📓〜・院内勉強会・〜📓

本日のクリニック勉強会は、MSDより発売された糖尿病治療薬であるDPP-4阻害剤-Weekly製剤の「患者アンケートからみた内服の服薬状況と潜在的需要」というものでした。

『服薬状況』では、糖尿病の患者さんは、経口血糖降下剤単独の方もおられますが、多くの糖尿病患者さんは高血圧や脂質異常など、加えて肥満という方が多くおられます。

したがって服薬種類も自然と多くなっているのも事実です。

そういった中でキッチリ定常通り服用するということは中々難しいこともあろうかと思います。

特に糖尿病治療薬である経口血糖降下剤は、通常薬のように食後や食前の服用法だけじゃなく、食直前など服用法も様々で、また内服とは違いますがインスリン製剤も超速効型では食事もすぐ可能ですが、速効型ではインスリン打ったあと30分は食事ができないなど、かなりストレスとなるものだと思いますし、こういったことで服薬遵守が難しくなる要因と思われます。

『潜在的要因』は、要はお薬が減らないか、減らしてほしい、と思っいてる患者さんは、ということでの潜在的要因。

で以前投稿もいたしましたが、最近では配合剤というお薬も出てきていますし、如何に患者さんに服用しやすく、また服薬ストレスを軽減目指しての薬剤も徐々に増えつつあるのも事実です。

このことは服薬アドヒアランスということも重要と思われます。

この“アドヒアランス”は先日も投稿いたしましたが、患者さんが主治医と十分にお話をし、ご自分の病気を理解していただき、その上で主治医のすすめる治療方針に同意していただき治療するということが、今の服薬アドヒアランス向上目的となります。

そういった患者さんと主治医との信頼関係で治療がなされなければ、安易に配合錠やweekly製剤用いると、患者さんは薬が減った=病気が治ったと思われ、日々の生活が甘くなり、逆に病状の悪化ということになりかねません。

特に糖尿病患者さんには、食事療法や運動療法など教育的加療も要すことが多く、日々の診療でも診療インタビュー時間も長くなる傾向があります。

効率良い診療目指すのにも患者さんとのアドヒアランス向上は重要と思われます。

以上、我々医療者側も患者さんの服薬状況がどういったものなのか、患者さんのお薬に対する潜在的要因はどうなのか、ということも頭に入れつつ、患者さん各々に応じた診療が求められるのだと思います。

04 院内−1 院内−2

2016.04.21
♬〜・心のリハビリコンサート・〜♬

昨日4/21は『“中村よしおを育てる会”渡辺知子一座心のコンサート』に家内と行って来ました。

渡辺知子さんは、ご自身がクモ膜下出血患ったという大変なご経験をされてるのですが、この渡辺知子一座には様々な障がいを持つ方々や知的障害の方、ダウン症の方などと一緒にコンサートをやられてます。

多くの皆さんが、譜面が読めない、耳が聴こえない、目が弱い、生まれつき両腕がない(手はありますが)ので足でばちを操る、そして皆さん勉強もして、仕事持って、更に今回のコンサートの懸命な練習と、彼らの真剣さの演奏に感動しました。

また今回は熊本・大分の震災の直後とあり、熊本-特に南阿蘇を第二の故郷とされてる渡辺知子さんの被災地へ向けた鬼気迫るコンサートとなり非常に感動させられました。


まさに“心”のコンサートならぬ、“命”のコンサートとなったような思いがします。
非常に良い感動あるコンサートをお聴かせいただき、ありがとうございました。


私も医療人として、まだまだ頑張れる事があるのだなと思わされました。


勇気を頂き、渡辺知子座長はじめ、みなさんありがとうございました。

コンサート−5 コンサート−3 コンサート−2 コンサート−4 コンサートー1

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