北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

ブログBlog

2016.02.05
〜・〜・新規C型慢性肝炎経口薬北九州市発売記念講演会・〜・〜

昨日(2/4)C型慢性肝炎新規治療薬である「ヴィキラックス」の北九州市発売記念講演会がリーガロイヤルホテル小倉で開催されました。

一昨年の7月にIFN(インターフェロン)フリーの経口治療薬の国内販売開始以来4剤目の薬剤です。

C型慢性肝炎は1989年にHCV発見以来、19922月にIFN治療が始まり、200410月からはPEG(ペグ)-IFN+リバビリン療法、20119月からPEG(ペグ)-IFN+リバビリン療法に+プロテアーゼ阻害剤加えた3剤併用療法、20147月からIFNフリーの経口剤治療と変遷しております。

特に近年の治療変遷もですが、C型慢性肝炎の治療有効度が飛躍的に伸びており、以前難治と謂れていたC型慢性肝炎の1型の著効率は直近の経口薬ではほぼ100%の治癒率となっており、今まで比較的IFNに有効で治療効果の良かった2型の治癒率と逆転するような良好な成績となってます。

今回の演者である新小倉病院肝臓病センターのセンター長で副院長の野村秀幸先生は北九州地区のみならず、福岡、九州地区を代表する肝臓病治療の第一人者の先生で、いつも私も教えを乞うて頂いてる先生です。

今回も非常にわかりやすくご講演いただき、C型慢性肝炎の治療成績がここまで良好となった今、以前は肝病変の進行は抑制はもちろん、発ガン抑制が治療の主眼になってましたが、今後はここまで治療成績が良くなってくると、健常人と変わらぬQOL(生活と質の向上)を主体とした治療が求めれらると思います。

ただ、IFNフリーの経口剤は非常に薬価(1錠約8万〜6万円)も高く、治療に際しては患者教育も重要となりますので、十分な患者さんの理解を得ながらでの治療が求めらると思います。

座長の産業医科大学第三内科教授原田大先生、野村先生、ありがとうございました。

なお、2/27から本日の紹介薬剤である「ヴィキラックス」CMが女優の高畑淳子さんで行われるようですのでご覧いただき、知人等でまだ治療されてない方がおられましたらご紹介いただければと思います。

ヴィキラックス〜3 ヴィキラックス〜4 ヴィキラックス〜2 ヴィキラックス〜5 ヴィキラックス〜1

2016.02.03
〜・〜・肺がん検診講習会・〜・〜

昨日(2/2)北九州市商工貿易会館で平成27年度肺がん検診精密検査実施医療機関の『第2回肺がん検診講習会』が開催されました。

講習内容は最近の肺がんの動向や肺がん画像中心に行われました。

クリニックでも例年肺がん患者さんおられ、専門医への紹介もしていますが、胸部のレントゲンだけでは非常に判別の難しい症例もあり、こういった講習会で何度も画像紹介があるのですが、何度見ても実地医家ではレントゲンの難しいものがあると感じてるものです。

こういった講習会で気持ち新たに今後の診療を行い、患者さんの不利益にならないよう努力したいと思う次第です。m(._.)m

肺がんー1 肺がんー2 肺がんー3 肺がんー4 IMG_8314

2016.02.02
医師会生涯教育講座・医療安全対策研修会

昨日(2/1)は小倉医師会館で『平成27年度北九州ブロック医師会生涯教育講座・第2回医療安全対策研修会』でした。

医師をはじめ他職種と多くの参加でした。

内容は今回医療事故中心の話題で、「診療所におけるインシデント・アクシデント調査について」、「医療事故調査制度と関連諸制度について」とありました。

医療事故は近年上昇の圧力があり右肩上がりで件数の上昇があり、昨年は件数確認開始以来最も件数が多かったらしく、本年も先月11ヶ月の単月だけでも、多かった昨年を件数超えてるといった状況のようです。

私のクリニックでも“ヒアリ・ハット”があり、毎月の医療問題研究会でも最近事案件数が増えてる感があります。

多くはコミュニケーション・エラーだと思いますが、中には基本的なおろそかでの事故というのもあります。

1行為1確認は当然ですが、そこにダブルチェック、トリプルチェックを構築し防いでいくしかないと思います。

所詮、人の行うことですので、ミスを前提に診療行為を行っていかなければと思います。

昨年10月医療事故調査委員会ができましたが、まずは他人事と思わず、我々開業医のフンドシを締めてということでしょうか。

医安 小倉医師会館

2016.01.30
〜・〜・糖尿病WEBシンポジウム・〜・〜

昨日(1/29)は某製薬会社の営業所で糖尿病WEBシンポジウムが開催されました。

今回は糖尿病治療薬の経口血糖降下剤でも比較的新薬のSGLT-2阻害剤、発売され1年余りとなり比較的徐々に使われだしてるお薬です。

少しづつ市場での評価も出来つつあり、そういった中での今回“SGLT2阻害薬を有効に活かすコツ”ということで加藤内科クリニック(葛飾)の加藤院長が、また“糖尿病患者の心血管リスク管理”ということで佐賀大学医学部循環器内科野出孝一教授からお話がありました。

このSGLT2阻害薬は、通常の経口血糖降下剤に比しインスリンを介さない腎臓に直接働きSGLT2阻害することで腎臓からの糖の再吸収抑制し、糖を尿へ排泄させるというお薬です。

したがって尿中の糖が増えるということで、多少なりともカロリーダイエット的な面もあり、一般に体重が減少(2~5kg)するという特徴があります。

体重が減少ということで特に内臓脂肪現象作用があるのではといわれており、脂肪性肝障害の方の肝機能の改善に寄与したという報告もあります。

今回このSGLT2阻害剤を如何に活かすか、心血管リスクへの寄与はということで、やはり脂質系の改善から動脈硬化への改善起用となるもではというような、直近のデータ含めそれぞれご講演いただきました。

SGLT2阻害剤はまだ使用頻度は少なく、現状で糖尿病治療のFirstlineとしての使い方もまだまだというところもありますが、使いでによっては体重減少含め糖尿病患者さんの教育的指導もできるのではと思われます。

まだまだ新しいお薬でもありますし、既存の経口血糖降下剤とインスリン介さないという大きな違いもあり、今後患者さんへどういった影響があるのかということも見ていく必要性があると感じました。

昨日は別件で『予防接種に関する研修会』もあり、少しtightでした。σ^_^;

SGLT"-1 SGLT"-2SGLT"-3

2016.01.29
〜・〜・北九州 腎とMetS研究会・〜・〜

昨日(1/29)リーガロイヤルホテル小倉において『第4回北九州 腎とMetS研究会』が開催されました。

この研究会は腎臓とメタボリックシンドロームをテーマに小倉記念病院の腎臓内科で副院長の金井英俊先生が中心になって行われている研究会です。

今回は福岡赤十字病院腎臓内科の黒木祐介先生より「腹膜透析を導入した肥満患者の症例」のご発表いただき、今回はたまたま上手くいった症例を3症例ほどご発表いただきましたが、腹膜炎などの合併症リスク増大もあり、やはり肥満患者さんでの腹膜透析はリスキーということのようです。

ただ、腹膜透析により早期の残存腎機能改善などは見込めるので、十分病態に応じての対応となるかとは思われますが。

特別講演での広島大学原爆放射線医科学研究所再生医科学部門の東幸仁教授で「尿酸と血管内皮機能」という演題でご講演いただきました。

講演はなかなか難しい講演で、臨床的に現在は高尿酸血症に関しては良いお薬が出ており、一般的には尿酸が7mg/dlを超えたら高尿酸血症といい、8mg/dlを超えて何らかの症状があるか、もしくは症状がなくても9mg/dlを越えれば要加療となり、治療目標は6mg/dl以下ということらしいということが、実地医家では有益な情報と思った次第です。

要は糖尿病の2013熊本宣言(6-7-8)といわれるHb-A1c6.0%未満(血糖正常化を目指す際の目標)—7.0%未満(合併症予防のための目標)—8.0%未満(治療強化が困難な際の目標)のように、尿酸も6-7-8-9と考えればと思った次第です。

生活習慣病で体重や(内臓)脂肪、糖などはよく言われることで、皆気をつけることも多いですが、尿酸も生活習慣病に密接に関わってます。

プリン体の多い食品には気をつけましょう。

今回の講演は実地医家でよく言われる“明日からの診療に役立つ”とは即なりませんが、今回の講演で改めて尿酸の意義づけになりました。

ありがとうございました。

腎〜2 腎〜3 腎〜1

インターネット受付可能

アミノ酸解析サービス

院長ブログ

360°院内ギャラリー