- 2016.01.23
- 医療問題研究会

昨日(1/21)はリーガロイヤルホテル小倉で『小倉内科医会実地医家講演会』が開催されました。
今回は小倉内科医会の学術担当「たまき腎クリニック」院長玉置清志先生からの【浮腫(むくみ)を診よう〜慢性腎臓病の鑑別診断】というご講演、特別講演に九州大学大学院病態機能内科学講師である升谷耕介先生から【高齢者と腎臓病】のご講演をいただきました。
このお二方は師弟関係のようで、玉置先生からは日常臨床で多く遭遇する浮腫みの性状などの診方よりどういった浮腫みなのかという非常に臨床に則したご講演をいただきました。
升谷先生からは各腎臓病、特にネフローゼ症候群などの原因疾患群などを年代別や、病理学的に詳しくご講演頂き、現在の九州大学の先端医療を垣間見た感じが致しました。
両先生も病理畑ということもあり、病態生理学に長けており、我々実地医家では見落としがちな貴重なアドバイスをいただいたと思います。
浮腫みは本当に臨床の現場ではよく遭遇し、私の範疇である肝疾患でも多く診られるもので、改めて浮腫みの基礎的なところからの勉強になりました。
玉置先生、升谷先生ありがとうございました。
昨日(1/20)はリーガロイヤルホテル小倉で『第4回小倉北区認知症勉強会』が開催され、自院の「認知症患者さんの現状」という演題で講演をさせていただきました。
内容はまず、昨年クリニックの移転もあったためクリニックの紹介行い、以降は外来や施設関係での認知症患者さんの割合や、認知症患者さんの持っている合併症や、高血圧・糖尿病など生活習慣病持つ患者さんでの認知症の割合に、また実際の4症例ほど提示させていただき、後半は認知症に対する考え方・取り組み方に、抗認知症薬の私の私見など織り込み、最後は総括としてまとめさせていただきました。
質疑では殊の外糖尿病に絡んだ認知症の話題に終始したのには意外で、やはり最近糖尿病患者さんでの認知症の関係、特にインスリンがアミロイドβタンパク(老人斑)を分解する作用があると言われており、こういった概念より糖尿病患者さんでは健常人に比し認知症リスクが高いということもあっての今回の質疑での盛り上がりかなと思いました。
今回の発表においてクリニックのデータをまとめることで、私もクリニックの認知症患者さんの傾向がみえたり、新たな改善点がみえたりと、座長の三原先生からの依頼で発表させていただきましたが、いい経験となりました。
三原先生はじめ、昨日は非常に寒い中ご出席いただいた先生方、ありがとうございました。
昨日(1/18)『平成27年度かかりつけ医認知症対応力向上研修』の後編が行われました。
先日の1/14木曜日に前編が開催され、この両日通じ「かかりつけ医の役割」、「診断と治療」、「連携と制度」と3編構成で研修がありました。
近年認知症は様々なところで話題となってきてますし、単なる認知症と単独の疾病ではなく、認知症が様々な疾患と関わってきてることも言われてます。
昨年厚労省も認知症施策推進総合戦略としての“新オレンジプラン”を掲げ、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けてと各郡市医師会でも“オレンジドクター”として医師会のかかりつけ医認知症の会が主体となって様々な講演・研修会が盛んとなってます。
クリニックも所属しており、「こくらオレンジドクター」として認知症対策に積極的に関わっているところです。
今回も研修通じ更なる対応の向上に寄与できればと思います。
なお、僭越ですが明日の1/20リーガロイヤルホテル小倉で『第4回小倉北区認知症勉強会』クリニックの認知症の取り組みでの講演を行わさせていただきます。
また、その模様をアップできたらと思います。\(^o^)/
昨日(1/14)ホテルアルモニーサンクで第98回北九州肝腫瘍研究会。
今回は特別講演に久留米大学医学部内科学講座消化器内下部門教授の鳥村拓司先生のご講演。
鳥村教授は私が久留米大学にお世話になった頃、第2内科(旧)の医局長をされており、昨年も教授就任際し小倉でもお祝いをさせて頂きました。
今回特別講演ということで、『肝細胞癌の診断と治療に関する今後の展望』という演題でご講演いただきました。
前段では小倉医療センター外科の空閑啓高先生から『短期間で増大傾向を認めた肝腫瘍の一例』ということで症例発表いただきましたが、結果“肝未分化癌”という非常に珍しい症例のご発表で、通常であれば研究会の主演題にしてもおかしくない内容のものでした。
鳥村教授のご講演は肝細胞癌の疫学的なことから原因種別に、近年非B非Cの肝細胞癌が増加傾向で今まで最多であったHCVが一昨年50%を割ったらしく、現在HCV経口加療薬DAA(Direct Acting Antivirals:直接作用型抗ウイルス薬)製剤の著効率優れているため、今後非B非Cが更に増加する傾向と謂れ、これにより現状の診断治療もただ単に腫瘍径や腫瘍個数などでなく、腫瘍の性質を診る必要性が重要ということをお教えいただきました。
で、今後非B非C原因の肝細胞癌で尚且つリスク増大に関わるのが“肥満”、“糖尿病”、“アルコール”ということです。
特に糖尿病では近年糖尿病患者の死因で悪性腫瘍が多くなってきており、中でも肝細胞癌が膵癌よりも多いという事実も出てきてます。
こういった現状も以前B型肝炎での“肝炎再活性化(de novo B型肝炎)”でリウマチ学会への啓蒙の時と同じように、糖尿病学会などへの呼びかけなど必要ではと感じた次第です。
しかしながらまずは近場でということで所属医師会への啓蒙はすべきと思われますが、北九州市医師会では近年勉強会等で行ってはいます。
が、焦点絞っての啓蒙ではないので、今後更なる勉強会をと感じた次第です。
非常に良い勉強を鳥村教授ありがとうございました。