- 2015.10.02
- 📖小倉肝炎医療連携セミナー📖
昨日(10/01)は『小倉肝炎医療連携セミナー』が開催されました。 今回は1st announcementで腎臓関係との医療連携でした。 近年C型慢性肝炎の治療もIFN(インターフェロン)+リバビリン療法から、直接作用型抗ウイルス剤(DAA:Direct Acting Antivirals)用いた治療に変わり、非常にC型肝炎の治療奏功率(場合によっては100%近くの奏功率)も上がり、昨年私も形成外(皮膚)科や眼科医療機関中心に肝炎治療の啓蒙行いましたが、1-2回ではなかなか他科の先生方に周知していただくのに難しいいものがあり、根気よくやっていかないと、と思っていたところでの今回の他科連携セミナーでした。 今回は腎臓関係で、今まで腎臓疾患の患者さんはリバビリンが腎毒性があり、IFN単剤の治療が主体で、IFN+リバビリンの2剤併用や、DAA加えた3剤併用患者さんに比し非常に奏功率が悪かったのですが、昨年発売されたIFNフリーの薬剤は腎臓疾患の方にも使用できるということで、C型肝炎の奏功率も上がるということもあり、参加の先生方にも非常に興味を持って頂くことができました。 元来腎臓で透析などは感染症に非常に留意しており、ウイルス肝炎検査も年2回行っての管理ということらしいです。 が、多くはC型肝炎ウイルスの有無だけで、実際のC型肝炎患者さんのウイルスの種類や量などの精査はされてないことが多いようで、今回のセミナーでも「どうやって調べるのか」、「わかったらどうしたらいいのか」などの質問もあり、非常に興味を持っていただき有意なセミナーとなった感がりました。 今回は腎臓関係でしたが、やはりC型肝炎そのものの掘り起こしには、形成・皮膚科関係への啓蒙が重要と思う次第で、今後このセミナーの継続とともに他科との連携深め、一人でも多くのC型慢性肝炎患者さんの有益性が高めればと思います。