- 2015.10.17
- 〜・〜・ハローウィン・〜・〜

昨日(10/15)は、小倉医師会館で『第38回小倉医師会医療安全シンポジウム』が開催されました。
テーマは感染症対策についてで、→「インフルエンザに罹らないために」、「療養型病棟における感染対策」、「外来診療での感染症対策の基本とコツ〜ノロウイルスなどの院内感染を減らすために〜」という各論で講演・ディスカッションとなってました。
この医療安全シンポジウムは、ある種開業されてる医療機関はDutyな面もあるのですが、クリニックなどで開業してると、こういった情報等が乏しくなることが危惧され、Dutyとはいえクリニックのスタッフ含め時間があれば参加された方がいい講演会だと思います。
特に今回のテーマである『感染症』、これからの時期はインフルエンザウイルスにノロウイルスなどが注目されますが、最近ではエボラ出血熱や、MARSウイルス感染症、デング熱なども懸念される感性症ですし、AIDS(STD)、結核も増加傾向にあることをみれば、如何に我々が感染症の脅威に晒されてるかと思います。
今回も感染症予防でリスク回避ということで、手指衛生・うがい、咳エチケットなどの基本的予防は当然のこと、環境整備—これは個々人の環境もですが、医療機関同士での連携網の整備・連絡するタイミングなども重要な環境整備と思われます。
私は自身のクリニックHP(https://sagara-cl.com/contents/policy/)でも謳ってますが、クリニックこそ医療の最前線=戦争の最前線と同じと思ってます。
日々どんな患者さん(敵)が来るやもしれません。
小銃の人、マシンガンの人、バズーカ砲の人、大砲・ミサイルなど、どんな大物が来院するのかわからないのがクリニックで、尚且つクリニックは装備が乏しいときてます。
したがって、情報網は重要ですし、自己防衛も重要だと思います。
今後も医師会通じたこういった会での情報も意義を持て参加し、患者さんへの有益な情報提供の一助になればと思います。
昨日((10/14)の講演会『認知症と排泄ケア』ということで、認知症者の排泄ケアをどうするのか?何かコツがあるのか?って、思い参加したのですが、講演は認知症のアルツハイマー型はじめ、最近話題のレビー小体や、脳血管障害など認知症のタイプ別特徴や、それぞれの抗認知症薬の説明などから認知症者の排泄に関してで、認知症者では機能性尿失禁が必発らしく、トイレでの排泄意思がないことも多いらしく、そういった特徴踏まえての認知症者に対しての排泄ケアが求められる、といった講演でした。
今回のこの講演会には介護職の方や、コメディカルの方なども多く参加されており、本来であれば、認知症の方の排泄にはこういう特徴があって、こういったケアをすれば、っていった講演を期待してた(少なくとも私はそうだったですが)かと思われますが、でなかったので個人的には多少的外れの感があり、だからこそ認知症者では排泄ケアは「どうすんの」って思うわけで、今回のこの講演が参加の介護者やコメディカルにはどうだったかと思った次第です。
ただ、我々にとってというより、私にとっては講演の中で、認知症者の機能性尿失禁必発で、過活動膀胱(=OAB)では尿意切迫感が必須で、尿失禁は必須ではないということであり、安易に頻尿があるからOABで治療開始は多少問題があるとのことで、容易に過活動膀胱としての治療でなく、どういった認知症タイプなのか、失禁なのかの評価が重要とのことでした。
特に膀胱に関しては、脳の前頭葉の影響も大きいようで、アルツハイマー型認知症よりは、隠れ脳梗塞の方が失禁に関わることが多いとのことでした。
また、過活動膀胱薬の一部には認知症を増悪させるものもあるようで、最近では糖尿病や睡眠導入剤などの認知症へのリスクもいわれており、容易な過活動膀胱での内服選択にも留意要すかと思われます。
が、レビー小体型認知症は、パーキンソン病と類似疾患で、アルツハイマー型認知症より失禁が少ない。
また、かくれ脳梗塞は、前頭前野での障害、基底核障害等ではアルツハイマー型より失禁傾向が強いということらしいです。
また、一般演題での『排尿日誌の重要性』は、OAB等での治療管理に排尿日誌は重要なのだろうと思いますが、通常クリニックでは難しいのではと感じた次第です。
今回の講演会、期待外れの面もありましたが、得るものも多少あったかなって感で、こういったこともたまにはってことですかな( ´ ▽ ` )ノ
昨日(10/13)『Round Table Meeting in Kitakyushu〜糖尿病治療について考える〜』が開催されました。
第1部の特別講演には東京慈恵会医科大学名誉教授田嶼尚子先生の「Durabilityを実現する糖尿病治療を考える」で、第2部はアンサーパッド用いたアナラザーシステムでのパネルディスカッションが、産業医科大学第1内科講師の岡田洋右先生座長のもと行われました。
特別講演では、今回週1回の持続性選択的DPP-4阻害剤がこの度発売され、これを機に従来の経口血糖降下剤との比較優位性等検討したものでした。
近年DPP-4阻害剤が世に出てきて、その後SGLT-2阻害剤に、今回のWeeklyのDPP-4阻害剤、またWeeklyの持効型GLP-1受容体作動薬の皮下注タイプ、先日はDPP-4阻害剤+メトホルミンの配合剤も出てと、糖尿病の治療環境は随分と変わってきました。
そういった中での今回の“Durability”を如何に持たせるかということだと思いますが、これだけ従来薬含め種々薬剤が出ると、使う側も悩み多きとなるし、患者さん側も服薬遵守が難しくなる懸念もあります。
基本極力simpleな処方が良いのは当然ですが、糖尿病の病態や認知の有無など種々服薬に関する間接的影響も考えないとなりません。
第2部のパネルディスカッションでも約3割の患者さんが服薬遵守が悪いとの結果です。
(私個人的にはもっといるのではと思うのですが( ´ ▽ ` )ノ)
今後は患者さんのみならず、そのご家族や施設の方などの協力も得ながら、十分な説明のもとでの治療を要すと思った次第です。
昨日(10/9) “かかりつけ医のための不眠診療セミナー”〜誰も教えてくれなかった対応と処方のコツ〜というテーマでのセミナー参加です。
たかぎクリニック高樹信次先生の司会のもと、産業医科大学精神医学の守田義平先生のご講義でした。
内容は、「不眠症とは」から「不眠のタイプ」に、「睡眠導入剤の各種特徴」に、「不眠患者さんへの接し方」などお話しされ、『睡眠導入剤の離脱へ向けての患者教育』など興味あるお話しでした。
が、先日10/6の『睡眠UP-TO-DATE』の講演でも申しましたが、基本睡眠導入剤が本当に必要な患者さんは、心因性に病んいでる方など極僅かで、多くの方が不眠の原因となるものが除去できれば睡眠導入剤は不要と思われると思います。
が、実際実診療ではこれが非常に難しく、今回も「睡眠衛生指導」や、「認知行動療法」などのお話もありましたが、一般開業医での実臨床ではなかなか難しいのが現実と思われます。
さらに、認知症との絡みは非常に治療に難渋することが多いと思います。(で、先日の国立病院機構小倉医療センターとの精神科との連携)
ただ、睡眠導入剤への依存は、“医師の責任” もあると思いますし、不眠は365日24時間世の中動いてる中での現代病とも思います。
だからこそ、不眠治療の導入(離脱に向けた不眠治療)時が非常に大事ですし、我々の怠慢で、依存患者さんを増やさないという意識を持って不眠治療へあたらなければと、前回・今回の勉強会で感じたことです。