北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

ブログBlog

2015.08.22
🏥ブラック・ジャック セミナー🏥

今日は長男坊が産業医科大学第一外科主宰の『ブラック・ジャック セミナー』に参加してきました。

昨年も応募したのですが抽選で外れ非常に残念がってましたが、今年は念願がなってのセミナー参加です。

手洗いや、実際の手洗い研修や、腹腔鏡の模擬、糸結びと、時間的にはタイトでしたがいろいろ経験させていただいたみたいで、非常に有意義な時間のようで、帰ってきてからも私に話をしていただきました。

現状では医学部はまだまだ夢の夢の状態ですが、以前から医師になることは視野に入れてるようで、今回の体験で更に医学部、更には医師としての目標が長男の気持ちの中でしっかりとしたものになってくれればと思います。

今日は初めての環境下での体験で、お疲れ様でした。

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2015.08.18
📖 北九州肝臓病懇話会 📖

昨日(8/17)は『第451回北九州肝臓病懇話会』の開催で、国立病院機構小倉医療センターでありました。

回数見てもわかる通り、この会は北九州地区の勉強会でも非常に歴史のある会で、尚且つ肝臓病では北九州のみならず、全国で活躍されてる多くの先生方が参加されてます。

また、会の内容も非常にレベルが高く、今回も#1強皮症に合併した自己免疫性肝疾患に、#2感冒から肝障害発症し原発性胆汁性肝硬変判明で、且つこれが自己免疫性肝障害併発という非常に難しい症例提示がありました。

また、特別講演では製鉄記念八幡病院の肝臓内科部長である山下尚穀先生の、C型慢性肝炎の最新治療で昨年から始まったインターフェロン(以下、IFN)フリーの経口薬と、従来でのIFNに経口剤併用療法との、またその中でも更に、著効した患者さんでの発ガンの比較等の検討です。

IFNフリー経口剤はまだ治療開始から1年未満ということもあって十分な症例数ではないのですが、治療年齢層がIFN併用症例と20歳以上さが出ていることや、肝臓病の病期も比較的代償性の肝硬変患者への治療が多くなってきていることなど、ここにきてIFN併用との大きな特徴の差が出てきているのも確かな兆候です。

また、発ガンに関しては、IFNフリーがまだ十分な観察期間がないこともあり、十分なデータは出てきてないですが、IFN使用例でも今まで比較的IFNは発ガン抑制効果があるといわれてきたましたが、著効例であっても治療年齢や線維化の程度、AFPという肝癌の腫瘍マーカー数値等によっては、やはり発ガンリスクがあることがわかってきてます。

特に、線維化に関しては比較的軽度の繊維化症例でも発ガンが診られてる兆候もあるようで、IFNが著効したからといって、IFN治療後もしっかりした経過観察が必要ということが今回の講演で示唆されました。

十分な経過観察がされてない症例では、経過観察されてる症例に比し、生命予後への影響も多大なものがあるデータもあるくらいで、クリニックでも今まで数多くの患者さんに治療行ってきましたが、もっとしっかりとした継続性管理の構築をせねばと思った次第です。

参加の先生方、お疲れさまでした。

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2015.08.17
〜・〜残暑見舞い申し上げます。〜・〜

晩夏の候、如何お過ごしでしょうか。

お盆も過ぎ、まだ残暑も多少あるかと思われますが、気温差も感じる時節となりますので、体調には十分お気をつけください。

クリニックも8/13〜8/16と休診としておりましたが、8/17より通常診療としておりますので、よろしくお願いいたします。

〜・〜医療法人さがら内科クリニックより〜・〜

             夏祭り

※添付は夏祭り

2015.08.10
■〜夏 季 休 診 の お 知 ら せ(再掲)〜■

  平成27年度のクリニック夏季休診は、

8月13日【木】・14日【金】・15日【土】・16日【日】

となっていますので、お間違いのないようにお願いします。

  水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日 月曜日
  8月12日 8月13日 8月14日 8月15日 8月16日 8月17日
午前(AM) 通常診療   休 診   休 診   休 診   休 診 通常診療
午後(PM) 通常診療   休 診   休 診   休 診   休 診 通常診療

  医療法人さがら内科クリニック    IMG_7941

2015.08.08
📖一糖会📖

今回は第39回の『一糖会』です。

この会は産業医科大学の第一内科学講座が主催されてる、医師のみならず看護師や管理栄養士などコメディカルにも門戸を開いてる会です。

今回の演者は順天堂大学の綿田裕孝教授の「インクレチン関連製剤の心血管作用」という演題でのご講演でした。

順天堂大学は糖尿病では全国の中心的牽引者である河盛教授の教室があり、河盛先生のもとで研究を数多くやられての自験例含めた講演でしたが、多少コメディカルに今回は難しい内容であったのではと思いました。

で、近年このインクレチン製剤が従来の糖尿病治療薬とは大きく異なる機序から血糖降下作用をもたらすDPP-4(dipeotidyl peptidase-4)阻害薬(経口薬)、GLP-1(glucagon-like peptide-1)受容体作動薬(注射薬)があり、これら新しい薬は今までにも何度かブログ掲載はしてきたのですが、今回はインクレチンの心血管作用ということで、あらためてインクレチンとは。

人間本来食事をすると小腸に存在している細胞の一部が刺激されて消化管ホルモンが分泌され、その消化管ホルモンの中には、すい臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を増加させる働きをもつものがいくつか存在しており、これらのホルモンを総称して「インクレチン」と呼ばれてます。

インクレチンにはGLP-1とGIPというホルモンがあり、それぞれの働きでβ細胞に作用します。近年登場したインクレチン製剤は、このインクレチンのなかでもGLP-1の体内での機序に着目してつくられた糖尿病薬です。

GLP-1は、食事による刺激によって小腸から分泌されるとβ細胞にあるGLP-1受容体に結合して、インスリン分泌を増加させる働きをします。この働きは、血液中のブドウ糖量に依存しているので、血中ブドウ糖濃度が80mg/dL以下では起こりません。(低血糖が少ない要因)

また、肝臓でのグルカゴンの分泌・胃酸の分泌・食欲中枢を抑えるなど、さまざまな生理作用をもっています。

また、DPP-4阻害薬は、GLP-1を分解するDPP-4の働きを妨げることでGLP-1が分解されるのを防いでGLP-1の血中濃度を高めます。これによりインスリン分泌が増強され血糖値が下がります。

GLP-1は血液中の血糖の濃度に依存します。そのため血糖依存的に、すなわち血糖値の上昇に伴ってインスリン分泌が増加するため、単独投与では低血糖になりにくいとされています。また、1日1~2回の投与で、そして食事の影響がないので食前・食後のどちらの投与でもよいことや、血糖コントロールの改善に伴う体重の増加のリスクが低いことなどが利点として挙げられています。

そこで今回の心血管への影響も、例えば急性心筋梗塞発症後再灌流に成功した患者に対する72時間にわたるGLP-1投与による心機能の有意な改善や、2型糖尿病患者におけるGLP-1の血流依存性血管拡張反応(FMD)の上昇、上述のシタグリプチンにおけるSDF-1αとEPCの増加など、特に心臓の洞結節にインクレチンが集中してるということで、心血管への前述の影響もあるらしく、インクレチンの今までの血糖低下作用はもちろん、体重減少や脂質系の改善作用、血管炎の炎症抑制など、生体には非常に有用な薬剤と思われます。

こういった薬剤を、他の従来薬との併用含め更なる患者さんへの有益な糖尿病治療の提供が求められると思われます。

今後も患者さんの糖尿病治療の質を考え、医療提供したいと思います。

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