北九州市小倉北区でのC型肝炎、肝臓癌、肝炎、肝硬変などの治療は医療法人さがら内科クリニックへ。

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2015.07.23
📖セミナー報告📖

昨日(7/22)ステーションホテル小倉で、『小倉地区かかりつけ医のための神経障害性疼痛セミナー』が開催されました。
講師は新小倉病院の総合内科リウマチ科医長宮川弘先生で、「神経障害性疼痛の診断と治療〜日常診療で難渋する痛みのマネジメントについて〜」をテーマにご講演いただきました。
今TVでもあってる“ジンジン”、“ビリビリ”などの痛みで、これら神経障害性疼痛に対して非常に良いお薬が今は出ているのですが、そうはいっても我々疼痛治療に対しての非専門医はしっっかりとした手順で使用しないと、薬の副作用等でのトラブルも懸念されるところです。
そういった観点から今回は非専門医向けへの講義ということで開催されました。
先生からは疼痛のシステム的な基礎的な内容から、case-by-caseでの鎮痛薬の使用法、で実際先生が処方してる考え方などお話をしていただきました。
疼痛管理は得てしてガンの疼痛管理(緩和ケア)が主だったものと思われますが、実は実臨床でも頸部や肩の痛みや、四肢の痛みの腰痛等々、患者さんの痛みの訴えは何らかの形で多いものです。
その痛みの患者さんの訴えに、「大した痛みではないのでは」と勝手な判断や、「私は痛みの専門ではない」、「神経内科か整形外科にでも行ってくれ」など無下に断るのはどうかと思ってます。
実地医家たるもの、専門であろうが、なかろうが、まずは患者さんの訴えを聞き、患者さんがどうして欲しいのかを汲み取り、それを我がクリニックで出来るのか、他の医療機関への紹介が患者さんいとって良いのかを判断せねばと思ってます。
私見ですが、疼痛というのはストレスもかかりますが、それ以上に体力も消耗されると思います、したがって基本痛みの対してはゼロに近い状態にしてあげることが患者さんいとっても有益なことだとは思いますが、診療上痛みをゼロにしてしまうと問題があることも事実です。
痛みの原因がわかっているときは速やかな疼痛管理をしてあげることが重要ですが、原因が不明なときこそ痛みのコントロールも重要ですが、痛みの原因を早く突き止めてあげることが重要と思います、そういった観点からもこの痛みはどういう性質の痛みか、どこからの痛みかなど十分に考え対応する必要があると思いますし、それが『かかりつけ医』の役割でもあると思います。
ここ最近私の専門外での依頼が多くなってきてる気がしますが、その度に講師の先生がどういったご講演をされるのか、質問はどういったものをしようかと、事前に勉強する機会も増え、自分的には得した気分となってます。
これら拙いアンチョコ知識ではあると思いますが、こういったことがクリニックに来る患者さんにも有益な医療提供ができればと思います。
講師の宮川先生、足元の悪い中ご参集された先生方、お疲れさまでした。
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2015.07.21
フォーラム参加報告

一昨日の719日に六本木アカデミーヒルズ49「タワーホール」で“なでしこフォーラム”の開催がありました。
今また先日の女子サッカーワールドカップでも“なでしこ”の盛り上がりが再燃してきてますが、今回はこの「なでしこフォーラム」⇨ファイザー製薬が女性の「平均寿命=健康寿命」を目指しての〜かかりつけ医での「女性のミカタ(診方)」プロジェクトとして模様されました。
健康寿命=所謂、健康上何も問題がない状態のことですが、要は誰の手も煩わせないということで、最近健康寿命はよく話題にもなってると思います。
こういった中で、では何故健康寿命なのか、平均寿命ではないのかということです。
で、何故女性か⇨平成25年度の厚労省がだしたデータでは、男性平均寿命:80.21歳、健康寿命:71.19歳で、女性平均寿命:86.61歳、健康寿命:74.21歳であり、その差が男性で9.02歳、女性で12.4歳と女性の方が開きがあるということ、また女性では50~60歳代=家族の病気・介護が気になるというのが、70歳代以上では=じぶんの病気・介護が気になるという傾向が強く出ており、実際70歳を境に、70歳まででは介護する方は女性が多いのですが、70歳代以降での介護される方も女性が多いというデータがあります。
本来理想であれば、男女共平均寿命と健康寿命の差がないのが理想ですが、なんらかの形で女性の70歳代以降の健康寿命に問題があり、これらを何とか是正しようという試みでのプロジェクトです。
健康寿命に関わる疾病として、骨粗鬆症や過活動膀胱、脂質異常症、ほか糖尿病や腰痛症、変形性関節症等々がありますが、今回のフォーラムでは骨粗鬆症と過活動膀胱に視点をおいて開かれました。
また、今回の講師には厚労省の健康局がん対策・健康増進課長に、自民党政調会長の稲田朋美衆議院議員が来られご講演を拝聴いたしました。
昨今、生活習慣病は云われて久ですが、最近では健康寿命を平均寿命に如何に近づけるか、これが国を挙げてのプロジェクトと思いますし、我々実地医家がこれら疾病等のゲートキーパーにならなくてはならないと思います。
そういった意味でも、内科だから骨粗鬆は診ない、過活動膀胱は診ない、ではなく糖尿病でも合併症の一つに骨粗鬆があるように、まずは「かかりつけ医」が診ることによって、これらの底上げができると思います。
こういった試みにはこれからも賛同し、クリニックの患者さん方にも有益な医療提供がで知ればと思います。
cf)ちなみに、Photeは六本木ヒルズ49階からの眺望です。
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2015.07.17
📖 セミナー報告 📖

昨日(7/16)はクラウンパレス小倉で『あだち地域連携セミナー』の開催.
この“あだち地域”は医師会での隣組を越えた、また診療科も超えた近隣の医療機関の勉強懇親会です。
今回で5回目(前身:赤坂—湯川線医療連携会)の会で、新小倉病院の糖尿病センター長藤本良士先生を講師に“糖尿病治療update”というテーマで、今ある傾向血糖降下剤全般のお話を、糖尿病非専門医である我々に解りやすくお教えいただきました。
私の拙い座長進行で、藤本先生にお気を使わせたのではないかと思いますが、藤本先生はじめ、参加された先生方のご協力で、何とか会を進めることが出来、会後の情報交換会でも有意義な論議が交わされ、参加された近隣の医療機関との親睦も深められたと思います。
藤本先生、参加された先生方、お疲れ様でした。
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2015.07.16
🎥クリニック竣工動画🎥

以前、クリニックのFacebookにはアップしたのですが、此の度クリニックのhome pageのtoppageに掲載しました。
Facebookより大きく観れると思いますので、20秒程の動画ですのでご覧頂ければと思います。
《ご意見も頂ければ幸いです(^ー^)ノ》
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2015.07.15
熱中症ヽ(´o`;
今日も暑い日となってますが、HPの診療案内にも掲載し、以前にもブログアップしたこともあるのですが、私見ながらいよいよ本格時期となり、全国でも多数の患者さんが発生しているニュース散見し、再度再掲させていただきます。まずは、熱中症(heat illness)とは、ですが
熱に“あたる”という意味で、暑熱環境によって体温の調節機能が破綻するなどして、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れて生じる障害の総称です。時として、早期対処しないと死に至る可能性のある病態です。熱中症の病型として
熱失神:暑熱環境下では体温調節のために皮膚血管が拡張する。それによって
血圧が低下し、脳血流が減少して起こるもので、めまい、失神などが
みられる。脈 は速く、弱くなり、顔面蒼白、呼吸回数の増加、唇の
しびれなどがみられる。長時間立っていたり、立ち上がった時、運動
後に起こりやすい。
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熱疲労:大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水が起こり、熱疲労
の原因となる。症状は、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気など
がみられ、汗から塩分も失われるため、水を飲んでも塩分が補給され
ないと脱水を回復することができない。
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熱けいれん:大量に汗をかくと水と塩分が失われ、汗の塩分濃度は血液の塩分
濃度より低いため、血液の塩分濃度が高くなる。その状態に水だ
けしか補給しなかった場合、反対に血液の塩分濃度が低下して、
足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる。
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熱射病:高温環境下で激しい運動を行うと、運動により発生した熱が体表面か
ら発散できず、体温が上昇し体温調節中枢神経に障害が起きる状態。
熱射病は異常 な体温の上昇(40℃以上)と意識障害(反応が鈍い、
言動がおかしい、意識がない)、足がもつれる、ふらつく、転倒する
などを特徴とし、頭痛、吐き気、め まいなどの前駆症状やショック
症状などがみられる。脳、心臓、肺、肝臓、腎臓などの臓器障害を合
併することが多く、死亡率が高い。
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日常生活の予防・注意点としては
1.暑さを避ける(まず、これが最も重要ですが)
2.服装にも工夫。
3.こまめに水分を補給
4.急に暑くなる日に注意
5.個人の条件を考慮
EX1)高齢者:特にこまめに水分をとるように努め、睡眠中の熱中症を避けるために寝る前にも水分をとりましょう。入浴はぬるめの湯で短時間、また暑さを感じにくくなるため部屋に温度計などを置き、窓を開けて風通しをよくして、高温環境下を避けましょう。
EX2)小児:成人に比べ体表面積が大きいことから周囲の熱を取り入れやすく、未発達な発汗機能によりわずかな時間でも熱失神が起こりやすくなります。
要は、こまめに水分をとるように努め、涼しい環境下で十分な休息を与え、発熱を促進する服装や上着の着脱に気をつけましょう。
“熱中症”は時として生命をも脅かす病態です。
油断せず、自分の体の過信せず、気をつけましょう。
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ちなみに余談ですが、大塚から出ている、
OS- 1(オーエスワン・大塚製薬工業)というのがあります。これは厚生労働省許可・特別用途食品 個別評価型・病者用食品で、「オーエスワン」は、WHO(世 界保健機関)の提唱する経口補水療法(Oral Rehydration Therapy;ORT)の考えに基づいた飲料(経口補水液)で、その電解質の組成はORTを発展させた米国小児科学会の指針に基づいています。
経 口補水液(Oral Rehydration Solution;ORS)は、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとブドウ糖の濃度が調製されており、ナトリウムとブドウ糖を一緒に摂取 すると小腸粘膜に存在する共輸送体により同時に吸収され、水分の吸収が促進されます。WHOはじめ欧米でORTに関するガイドラインが策定され、軽度から 中等度の脱水状態の水分・電解質補給に使用されています。
乳幼児から高齢者の軽度から中等度の脱水状態時の経口補水液として、そしゃく・えん下困難な場合(オーエスワンゼリー)にも適しています。
以上、専門の先生からは大雑把な内容といわれるかもしれませんが、このブログで少しでも“熱中症”に対しての啓蒙になればと思います。

 

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