- 2017.06.19
- 💦熱中症💦

昨日6/17興和創薬で『血管合併症抑制を目指した糖尿病治療戦略』産業医科大学第一内科准教授岡田洋右先生のWebカンファレンスを拝聴いたしました。
岡田先生は産業医大でもちろん地元の先生であり、医師会の実地医家講演会や、他の種々糖尿病講演会ではいつも拝聴させていただいてます。
今回“血管合併症抑制を目的とする治療戦略”ということでしたが、血管合併症=特に心血管イベント抑制ということで、今までいわれてきた網膜症や腎症、神経症等等の三大合併症が十分抑制できた上での、今回の血管合併症抑制と思われます。
岡田先生もまず従来の三大合併症抑制にはHb-A1c<7.0%が重要と謂われてます。
その上で、ただ単にA1cを指標にするだけでなく、平均血糖値に罹病期間も重要ということのようです。
今までは細小血管障害にはまずA1cのコントロールで、大血管障害は血糖変動幅是正ということはクリニックでも治療目標にしてましたが、最近では様々なところで罹病期間も重要といわれてきてるようです。
この“罹病期間”は以前からかもしれませんが、特に最近私個人的には“罹病期間”の注視を感じるところです。
平均血糖値は要は“随時”血糖のことで、ただ単に“空腹時”血糖を重要視するのではないということであり、特に食後血糖180g/dlが重要ということらしいです。
その上で罹病期間が出来るだけ短いうちでの早期治療が重要ということのようです。
これらは膵β細胞保護にもつながるということのようです。
また最近ではCGM(Continuous Glcose Monitoring=持続血糖測定)という検査もできるようになり、これらから平均血糖変動幅=MAGE(Mean Amplitude of Glycemic Excurusions=1日24時間通しての平均血糖変動幅)というのがあり、これらではMAGEが大きいと“認知症発症”や、“酸化ストレスの危険”も大きくなり、引いては心血管イベントの増加も示唆されてるようです。
今後は糖尿病患者さんの早期発見、早期治療開始で、A1c<7%にコントロールし、食後血糖も<180g/dlでコントロールが重要ということで、今まで以上に今後のクリニックでの糖尿病患者さんの治療指針にしたいと思います。
岡田先生、明日にでも使えるご講演ありがとうございました。
昨日の日曜日28日に、ホテルニューオータニ博多で『日医かかりつけ医機能研修制度平姓29年度応用研修会』が開催されました。
日本医師会の云う“かかりつけ医”=各々の医師が、自ら研鑽(けんさん)を積み、深い専門性を有した上で、幅広い視野の下に患者さんと、地域に寄り添う“かかりつけ医”
これは医師の専門性、診療の領域、診療の場を超えた、かかりつけ医という役割が、これからの患者さんのさまざまなニーズに合致し、将来のわが国の医療制度を支える大きな柱にこの“かかりつけ医”に求める。
といった趣旨で 昨年から「日医かかりつけ医機能研修制度」がスタートし。
つまり、かかりつけ医機能を充実・強化することに主眼を置いた研修制度。こういうとなかなか難しく、ハードルも高い感もあるのですが・・・( ´—`)y-~~
実際のこの研修会も“かかりつけ医の質”では、日常行い診療においては、適切な診療および保健指導を行い、自己の専門性を越えてる場合は地域の医師医療機関と協力して解決策を提供する、また自己の診療時間外も患者にとって最善の医療が提供されるよう、地域の医師、医療機関等と必要な情報を共有し、休日や夜間にも患者に対応できる体制を構築する。
また、日常診療以外も地域住人との信頼関係を構築し、健康相談や健診・がん検診、母子・学校・産業・地域保健等での社会活動や、行政活動への積極的な参加、在宅医療推進、患者・家族へのわかりやすい医療情報の提供と、やはりやはり高いハードルのような気がします・・・ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
とはいえ、私のクリニックでは病診・診診連携はもとより、患者さんの情報共有など幅広くアンテナを張って、また外来診療はもとより在宅訪問診療に往診に、自身各勉強会等でより最新の医療情報提供に努めるよう努力をしているつもりです。
夜間・休日などもクリニックの電話転送での対応などで基本24時間対応など、医師会でいう“かかりつけ医の質”ほどはないにしても、今は自身のクリニックでいろいろ工夫もし、患者さんのニーズも考え、まずは出来るところから少しづつ行うようにしています。( ^^) _U~~
今回の研修会も、市医師会から多くの先生方の参加もあり、長丁場の缶詰研修会、参加された先生方お疲れ様でした。
先日の4/14金曜日にホテルニュータガワで名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学准教授今枝憲郎先生の「糖尿病の早期治療の重要性」のWEB講演会が開催されました。
“早期治療の重要性”は、糖尿病疾患に関わらず生活習慣病にまつわる疾病はいずれも早期治療が有用なのは周知の如くと思いますが、こと糖尿病に関しては腎症からの透析や、神経症、心血管イベントなど、罹病期間が長くなれば様々な合併症を併発し、ひいてはADLや生命予後にも強く関わることを考えれば治療の早期介入が重要と思われます。
そういった中での今回のご講演は、どういった内容か興味を持って拝聴いたしました。
近年DPP4阻害剤やSGLT2阻害剤などが治療薬として使われるようになり、国内での糖尿病治療が様変わりとなり、また糖尿病患者さんの治療効果も治療の指標であるHb-A1cが平均で6.9%と7%を切って概ね良好な結果となっているようです。
とはいっても、まだまだ7%以上、8%以上の患者さんがいるのも確かで、如何に早期の治療介入で有用性高く治療していくかが、これまた重要であるということだと思います。
今回は今日本で頻用されてるDPP4阻害剤と、これまた比較的古くからあるメトホルミン(欧米では糖尿病治療薬First line)との糖尿病に対して、グルカゴン代謝を絡めての糖尿病治療有用性に、これにまたSGLT2阻害剤を加えてご講演いただきました。
DPP4阻害剤がGLP1介してのクルカゴン抑制に働くのに対し、メトホルミンは直接グルカゴン抑制的働くという特徴があるということで、これらの働き方を鑑みて如何に治療に活かすかがポイントのようです。
また、SGLT2阻害剤ではグルカゴンに対しては促進的に働くといった、DPP4阻害剤やSGLT2阻害剤とは相反するものではありますが、SGLT2阻害剤はグルカゴンに対し促進的に働くということは脂肪燃焼を促進するということでもあり、これらSGLT2阻害剤含めた3剤を使用することで良好な糖尿病治療効果が得られるのではということでした。
要は、血糖を下げるためにはグルカゴンの抑制効果が有用で、肥満者には脂肪燃焼促すようグルカゴンを促進させれるよう治療効果を持ってくればいいということのようです。
さもいいながら、実地診療ではなかなか上手くいかないのも事実であり、極力患者さんとコミュニティを取り、Hb-A1cが7%未満でコントロール出来るよう指導していかねばと感じた次第です。
今枝先生、ご講演ありがとうございました。
昨日(3/30)は、リーガロイヤルホテル小倉で福岡県内科医会北九州ブロック学術講演会〜慢性便秘症診療ガイドライン策定を見据えて〜が開催されました。
ご講演は『診療ガイドラインからみた今後の便秘診療』を兵庫医科大学内科学消化管科准教授大島忠之先生のご講演でした。
大島先生は数多くの消化器系のガイドライン策定に携わっておられ、特にFD(機能性胃腸症)や、GERD(逆流性食道炎)のガイドライン策定の中心となっており、今回近日発刊される予定の『慢性便秘症診療ガイドライン』にも携わっての今回のご講演です。
ご講演は“ガイドラインからみた・・・”ということですが、診療(治療)ガイドラインなるものが約400近くもあるということは驚きでした。
また、ガイドラインには一般診療に近いガイドラインや、エビデンス面からのガイドラインとあり、我々実地医家では一般診療に近い、保険診療可能なガイドラインが有用と思われますが、診断・治療などではエビデンスに基づいた標準診療というのも重要だと思います。
ただ、400近いガイドラインすべての網羅は不可能ですが。
で、今回の“便秘”のご講演。
講演者の大島先生が近日発刊される慢性便秘資料ガイドライン策定に関わってのご講演ということで“便秘”なのですが、一言で“便秘”と言っても便秘の定義は人によって違うものでもあると思うし、そういった“便秘”という症候のガイドライン策定は非常に難しかったのではないかと推察されます。
しかし、“たかが便秘”、“されど便秘”で、脳卒中や心筋梗塞と違い即命がどうのというわけではありませんが、“便秘”は日々のことでもあり、生活の質に関わってくる重要な症候だとも思われます。
(便秘の原因に“がん”など重要なものもありますが)
そういった“便秘”の今回のガイドラインは、どういったものなのか今回のご講演で楽しみとなってきました。
“便秘”の患者さんは外来でも非常に多いですし、“便秘”の患者さん各々が微妙にそれぞれ症状も違うと思いますし、今回のガイドラインが全てではないですが、それでもこのガイドラインである程度の標準診療・治療が示されると思いますし、そういった情報提供を実地医家を通し、今後患者さんに提供できたらと感じた次第です。
ご講演ありがとうございました。
